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ソードアート・オンライン stylish・story
第四十五話 本当の結末
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よ?」

「・・・そうだな。ありがとな?直葉ち・・・いや。スグ」

修也にはネガティブな自分はらしくない事や直葉の想いを無駄にする事を察するといつも通りの修也に戻り、尋ね返す。

「それで和人はいるか?」

「それが先程、明日奈さんの所に行くって言って出て行っちゃいました」

「って事は明日奈は無事に救出できたみてぇだな?」

「はい。お兄ちゃんも『やっと全てが終わった』って言ってましたから」

修也は直葉から和人の経緯を聞くと少し考え込む。そして最悪の事が頭を過ぎり、再び表情を顰めた。

ーーーーーーーーーーーー

「やぁ、また会ったね?キリト君」

「ぐぅ・・・須郷!」

修也の悪い予感は的中していた。
和人は須郷から明日奈をALOで救出した後リアルに戻り、病院で再会しようしていたが須郷が先に待ち伏せをしており、自転車から降りて病院の出入り口に行こうとした和人を持っていたナイフで斬りつけていた。
そして和人の左腕から赤い液体が流れていた。傷口は深くないもののかなりの量が出ていた。

「君も酷い事するよねぇ?お陰で身体の半分が思う様に動かないよ」

どうやらALOでの決戦の時にペインアブオーバーを最低にしていたようだった。
本来ゲームで受けたダメージは脳を通して、神経に来るがその痛みを抑えてくれるのがこの【ペインアブソーバー】と言うシステムだ。このシステムは普通のプレイヤーには操作出来ず、管理者権限にのみ操る事が出来る。
話を戻すがペインアブソーバーを完全に切った状態で剣で斬られる様な事になれば神経系が壊れても可笑しくはない。

「終わりだ、須郷。大人しく法の裁きを受けろ」

「終わり?何が?ああ、そうか。君の人生がここで終わりってて言うんだね。何せここで君を殺してあげるんだから」

そう言うと須郷は小走りで和人に駆け寄り、ナイフを突き刺そうとしたが和人はそれを避ける。しかし腕の痛みと足のもつれで倒れ付してしまった。

「ぐぅ・・・」

「どうした?こんなもんじゃないだろう?えっ?英雄さん」

須郷は倒れた和人に蹴りを入れ込む。そして痛みで動けない事を察した須郷はナイフを振り上げる。

「お前さえ、お前さえ居なければ僕は明日奈君も・・・この世界も・・・僕のものだったのにぃぃぃ!!!」

須郷は狂気に満ちた声と顔を上げるとナイフを振り下ろした。しかしそのナイフは和人の頬を掠めて地面に刺さった。

「あれ?可笑しいな。よく見えなくて、外しちゃった。今度はしっかりと狙わないと」

そして須郷は再びナイフを振り上げ、和人に向かって振り下ろすが和人も両手でナイフを持っている須郷の手を押さえ、ナイフの刃が自分に届かないように抵抗した。

「何抵抗してんだよ?早く死ね
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