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ドリトル先生の来日
第二幕 日本という国をその九
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「皆はそれでいいんだね」
「うん、先生の決めたことについていくからね」
「いつも通りそうするから」
「先生が日本に行くのなら僕達も日本に行くよ」
「そうするよ」
「そうか、皆が言うのならね」
 それならとです、先生も答えます。
 それで、です。こう皆に言うのでした。
「僕もね」
「日本に行くんだね」
「そうするんだね」
「折角の仕事だしいい国みたいだから」
 それでだと言う先生でした。
「日本に行こうか」
「そこで楽しく暮らそうね」
「そうしようね」
 動物達も笑顔で答えます、老馬とオシツオサレツも先生に日本に行くかどうか厩で尋ねられてこう答えるのでした。
「先生が決めるのなら」
「僕達も反対しないよ」
 オシツオサレツは頭の一つから言います、見ればオシツオレサツは身体の前後に頭がある不思議な山羊です。
「それじゃあね」
「日本に行こうね」
「よし、君達もいいんだね」
 先生は二人も話も聞いて笑顔で答えるのでした。
「じゃあ後は」
「トーマスだよね」
 老馬がここで先生に先生の助手でもある男の子の名前を出しました。
「彼がどうするかだね」
「ううん、そういえば最近トーマスは」
「仕事がないからね」
「うちに仕事がないからね」
 だから彼も仕事がないのです。
「医学部で勉強してるよ」
「今十九歳だよね」
「そうだよ」
「成程、じゃあ学費とかどうなのかな」
「大変みたいだよ、アルバイトもしてるけれど」
 それでもだというのです。
「お金のやり繰りが大変みたいだよ」
「そうなんだ」
「明日聞いてみようかな」
 先生はトーマスについてはこう言いました。
「彼本人にね」
「先生が日本に行くならだね」
「どうするか」
「うん、本人に聞かないとね」
 それから決めないといけないというのです。
「皆にそうしているみたいね」
「じゃあね」
「明日トーマスに聞いてみようね」
「そうするよ」
 老馬とオシツオサレツとはこうお話をしました、とりあえずお家の動物達は皆賛成してくれてそちらは問題ありませんでした。
 そして次の日です、先生は病院にそのトーマス=スタビンズを呼びました。見事な金髪に青い目の男の子です、背は先生よりずっと高いのっぽなハンサムさんです。
 靴屋の息子さんで昔は先生のお家に泊まり込みで助手をしていました、今は実家に戻って大学に通いながら先生のお手伝いをしています。 
 そのトーマスにです、先生は昨日王子に言われたことと動物達とお話したことを彼にもお話したのです。
「トミーはどうするのかな」
「日本ですか」
「うん、僕達は日本に行こうかなって思ってますけれど」
「そうなんですか」
「トミーは留学は」
「興味はあります」
 トーマス、トミーは笑顔
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