教会直下のブラックスミス
第2話
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出来ないかの研究中だ。周りには変な目で見られているけどガブリエル様直々の許可を得ているから問題無い。ミカエル様達から何かいわれない限りは。
物理無効に関する研究は行き詰まっている。物理無効事体は完成したのだが、能力使用中は動けない。ミスって物理法則無効を作ってしまった。完全に所有者にかかる物理法則を無効化してしまうのだ。もし体内に重力干渉、酸素供給の魔剣を埋め込んでいなかったら僕は死んでいた。まさか僕にかかる重力や大気圧が無くなるとは思ってもみなかった。おかげでボツとなった。物理無効に関しては別のアプローチを試しているが上手く行っていない。何か参考資料でもあれば良いのだが、障壁って以外と雑な技術なのだ。魔力任せに物理的、魔術的な壁を産み出す。これだけなのだ。とてもではないが参考にはならない。諦めて色々とアーチャーの記録や前世の記録から使えそうな物をピックアップして研究を進めている。
更に1年後、最近思うのだが、僕は聖職者らしくないと思う。一般人と関わることはほぼ無く、教会関係者か天使様達位。エクソシストとして各地へ向かう時以外は剣の作成と研究、訓練の日々。主への祈りを忘れたことは無いが、はたして僕は聖職者と言えるのだろうか?
まあ、存在自体が秘匿されてるしね。上の方の人とかはともかくとして下の方には一般のエクソシストと思われてるから。
ちなみに聖職者に相応しいのは誰かと教会関係者や信者が問われれば、ほとんどの者がアーシア・アルジェントと答えるだろう。まさに聖女というイメージをそのまま人に押し込めた感じの少女だ。
彼女の持つ『聖母の微笑』はかなり珍しい治療系の神器で、失われた腕とかはともかくとしてほぼ全ての傷を驚異的なスピードで治療出来るという物です。そしてそれを無償で行い、誰にでも救いの手を差し伸べる彼女を人々は聖女と呼び始めた。
ちなみに僕も治療系の剣を最近になって作れる様になった。ただし見た目的に治療じゃないし、治療を受ける側も遠慮するのでお蔵入りになってしまった。治療のために傷口周辺に斬り掛かる必要のある剣なんだ。うん、心臓に悪いよね。現在は何とか癒しのオーラだけを飛ばせないのかを研究中だ。研究と言えば面白い物が先日完成した。
悪魔は光力が弱点なんだけど、堕天使にはそれらしい弱点が無かった。だけど、堕天使の羽を研究していくうちに弱点を開発してしまったのだ。とりあえず対堕天使用として使ってもらったのだが、効果は絶大だったらしい。悪魔や人間相手では普通の剣なのだけど、堕天使が相手の場合のみ激痛や、切り口が焼けただれるなどの効果を発揮したそうだ。
この事実を知った時、僕がもう少し周りのことを気にしていれば未来は変わっていたのだと僕は振り返ることになる。
対堕天使用の剣を
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