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ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
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記憶の行方
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ただ・・・ただ・・・・・・」
「大丈夫なのは大丈夫なのですね?良かった。・・・でも、頭をいきなり抱え込んで倒れ込むなんて大丈夫には見えなかったのですが・・・」
 急に身体を支えてきた女の子が心配そうな口調でアーシアに質問する。取り敢えず顔だけ振り返ると、そこには赤色の耳と頬っぺにプラスマーク・体色が全体的に薄黄色の、モルクと反対電極の電気ポケモンのプラスルが自分の顔の真隣に居た。そんなに接近されたのは初めてだった為、かなり赤面と耳がピーンっと立ちながら、
「ほ、本当に大丈夫です/// 支えなくても大丈夫ですので、はいっ!!///」
「・・・分かりました。で、でもそこまで赤面しなくても・・・いえ、初対面なのに近すぎる私のせいですね。すみません。ところで、さっき泊めて欲しいとか何とか言ってましたけど、家どこなのですか?」
「えーと・・・・・・家はありませんし、私一人です・・・」
「い、家が無い? 何かあって帰れる家が無いとかではなくですか?」
「いいえ、違います。帰りたくても帰れないのです・・・家族の顔を見たい、会いたいっと思ってぐすっ、会えない・・・帰れないひっく、の・・・・・・」
「えっ?えっ?な、泣いてるの・・・?えーっと、えーっと・・・」
 我慢出来なくなって泣き崩れたアーシアに、急なことに驚いて慌てるプラスル。どんどん鳴き声が大きくなっていくに連れ、周りがなんだ?なにがあったんだ?っと声が聞こえ始めるのをプラスルは聞いていた。ひとまずプラスルはアーシアの手を自分の肩に回すと、ゆっくり一歩一歩っと歩き始めた。初めの何歩かはアーシアは躊躇っていたが、プラスルの一言で支えながらなんとか自分で歩き出した。だが歩きがおぼつかない感じで、すぐに転びそうな感じだが。
 それから30分後くらい経った頃には、部屋の一室にあるテーブル越しに向かい合って話していた。そう、自分がどんな状況下に居るのかを話したのだ。やはり、モルクとレイエルが驚いたのと同じように驚いていた。
「・・・成る程。記憶を・・・大変・・・でしたね・・・・・・。 でも大丈夫。私がその人にガツーンっと言ってあげます!!聞いてて私も許せませんから!!」
「ありがとっ・・・ぐすっ。あの、ところでお名前を聞いてなかったですが、なんと申すのですか?」
「私の名前はレミ。探検隊であり救助隊でもありで、困ってる人を助けたり物事の探求をしたりしています」
「救助隊?私をえーと、助けた?のも救助隊だからですか?」
「・・・あなた、結構警戒してますね。流石に話してくれたことが起きた後に知らない人を信じる・・・なーんて、簡単なことじゃないですよね。 でも大丈夫。だって・・・」
 最後の言葉をゆっくり言い、レミはアーシアに近づくと、自分の両手で優しく、ゆっくりと包み込みこんだ。あの時は気が付かなか
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