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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第27話 タヌキとキツネを化かせ
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賞にならん。リッシュモンの傘下で無い者からは、これでは罰だと言う意見も出ていたのだ。その流れで免税・減税という意見が出た。ドリュアス領からの税収と王領の合計赤字額を比べると、赤字額の方が大きいから簡単に免税で通った。10年の免税と言う意見も出たのだが、流石に長すぎると言ってリッシュモンが猛反対している」

 私と父上からは、乾いた笑いしか出てきませんでした。


 公爵と父上が雑談を楽しみ、時々公爵から嫌味を言われると言う時間を過ごしました。

「所でギルバート。お前はどうやって、この別邸に忍び込んだのだ?」

 突然公爵から、私に話を振られました。公爵相手なら、隠す必要も無いでしょう。と言っても、口止めはしておかないといけませんね。

「秘密にしていただけるなら、お話しますが……」 

「よかろう。秘密にすると誓おう」

 公爵は、即答で秘密にすると誓いました。ちょっと不安を感じましたが、公爵は信頼出来る人なので問題ありません。私は腰に付けた道具袋から、一枚のマントを取り出しました。

「秘密はこのマントです」

 私はそう言って、マントを被ると公爵が驚きの声を上げました。

「そのマントはまさか……」

「はい。不可視のマントです。確かガリアのド・ロナル家に同じ物が伝わっていたはずです。ちなみに、私は『インビジブルマント』と呼んでいます。精霊から預かった、貴重なマジックアイテムの一つです」

 私はそう言ってマントを外すと、道具袋にしまいました。しかしそれを見た公爵は、道具袋を凝視します。……まあ、当然と言えば当然でしょう。しまったマントに対して、道具袋は小さすぎるのですから。

「そして精霊から預かった、もう一つのマジックアイテムがこの道具袋です。下手な倉庫より収納量は多い上に、中身の重さを一切感じません。この二つが、精霊より預かったマジックアイテムです」

 私がそう言うと、公爵から感嘆の声が漏れました。なんか、羨ましそうな目で見られました。ちなみに絶対貸しません。私にはカトレアと言う、絶対監視者が居るから持っている事が許されるのです。と言うか、覗きに使ったら本気で死ねそうです。(カトレア、カリーヌ様、母上、ディーネ、アナスタシア、ルイズ、エレオノール。この7人が一度に敵になると思うと、背筋が寒くまります。特に最初の3人が恐ろしい)

 私の顔が青くなったのを見て、公爵もこれ以上話す事は止めてくれました。視線に同情的な物が混じった様な気がするのは気のせいだと思いたいです。カトレアが原因で、将来の同族と思われたのでしょうか?

 それから暫くして、公爵と父上の話はお互いの妻の愚痴話に発展していました。本人が聞いたら、大変な事になりそうな内容ばかりです。(2人とも相当我慢しているんだな)そ
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