教会直下のブラックスミス
第1話
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known to Life.」
知らないはずの知識や経験が僕に刻み込まれていく。
「Have withstood pain to create many weapons.」
彼の思いが世界を超えて流れ込んでくる。
「Yet, those hands will never hold anything」
そして前世の記憶が記録になっていく。
「So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS.」
詠唱の完了と同時に自分の中の何かが弾け、床一面に様々な聖剣、魔剣、名剣、無銘の剣が突き刺さる光景を見て、そこで意識が無くなる。
次に目を覚ますと何処かのベッドに寝かされていた。身体を起こして自分の身体を調べる。前世の事は思い出せるが、まるで本を読んでいる様な感覚で現実味が無い。それから自分の中に何かがあり、そこに意識を集中しながら剣を想像すると自分で思った所に剣が現れる。またアーチャーとは違い、槍などは出せないが形はある程度変形させて出す事は出来る。大きさも自由自在で姿は同じでも能力は別にする事も出来る。消すことは出来ないが折れば消えるので今まで出した分を折っていく。
アーチャーの経験も身体に刻まれたおかげでそれなりに動く事も出来る。さすがに5歳児での動き方はアーチャーにも無いので成長に合わせて摺り合わせていくしかないのだろう。アーチャーの記憶もあるけど、前世の記憶と同じく現実味がないので『正義の味方』に引きずられる事もなさそうだ。そこまで確認した所で誰かが部屋に入って来た。
「目を覚ました様ですね」
部屋に入って来たのは女性の天使様だったのだが、問題なのは背中の翼の枚数が多いという事だ。ここに来るまでの案内をしてくれた人の話によると基本的に上位に成る程翼の数が多いのだが、目の前に居る方は最低でも上位級、もしかしたら最上位級の方である可能性がある。
「そのままで結構ですよ」
頭を下げようとした所で天使様から止められる。
「貴方に、色々と聞きたい事があるのですが、構いませんか?」
「はい、僕に答えられる事なら何なりと、天使様」
「ああ、自己紹介がまだでしたね。私はガブリエル」
予想以上の方が出て来られた!?何故そんなトップクラスの天使が!?
「木場祐斗です」
「では、祐斗さん。貴方に問います。貴方があの神器を出す際に想像していたのは誰ですか?」
「……此所とは違う世界に置いて、9を救うために1を切り捨て続けて来た英雄であり、化け物である男です。悩んでいた際に、ふっと頭の中に思い浮かんで来たのです。彼の全てが。あの詩は彼の一生を綴った物と思われます」
どう言おうか悩んでけど、事実だけを言えば良いだろう。
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