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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『邂逅、説得、甦生』前編
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ても人は物ではないからできるはずがない!

「アレは所詮アリシアの代わりに造ったクローンよ! アリシアになれない出来損ないなのよ!」

「いくらアリシアの時の記憶があろうとアリシアになれないは当然の結果だ!! 人は自分以外の何者にもなる事はできはしない!」

「ガキが知った口を! 失った事のない貴方に何が解るというのよ!?」

「俺も昔……家族を失った事がある」

産まれてくるはずだった弟をな……。

「だからアンタの気持ちも少しは理解出来る……」

「それでも……アリシアは私の全てだった……あの子のためならなんでも出来た……あの子は私の支えだった……」

愛が深いが故に矛盾や違いに耐えられなかったんだろう。

「アンタはフェイトに辛くあたってはいるがそれはフェイトを通してアリシアを見ているからじゃないのか?」

「…………」

「フェイトの優しさに救われた事はないのか?」

「…………」

「それと残念なお知らせだが……」

俺は再び『王の財宝』を開き、

皮張りの部厚い古ぼけた一冊の本を取り出しす。

「『大魔導書(グラン・グリモワール)』検索 『アルハザード』『死者蘇生』」

本のページがバラバラと勝手に高速で開かれ、

突如ピタリと止まる。

「検索結果はアルハザードにアンタの求めるものは無い……」

「どういう事よ!? そんな汚ならしい一冊の本で何が解るっていうのよ!?」

「この本の名は『大魔導書(グラン・グリモワール)』……こいつ自体は全ての世界の記録が記憶されているアカシックレコードの『魔』に関する記憶に直結している」

「…………」

「つまりは『過去』『現在』『未来』において生まれた『魔』が記憶されている……この中にアルハザードの事もあったが……」

そう……ソレは確かに存在した。

「なによ……」

「アルハザードの中に確かに死者を甦らせる術はあったが……アンタの求めているものとは違う」

「どう違うのよ!?」

「アルハザードにあったのは死者を擬似的に甦らせ傀儡のように操る術だ……」

在ってはならぬ禁じられた外法ってヤツだ。


俺の言葉(残酷な真実)に、

「ウソ……私の求めたものが……」

膝から崩れ落ちるプレシア。

その姿は実年齢以上に老けて見えてしまう。

俺は崩れ落ちるプレシアの身体を支える。

支えたプレシアの身体は軽くその身体は軽く力を込めれば折れそうなくらいに痩せ細っていた。

「病気か?」

「えぇ……もう長くはないわ……」

プレシアはもう全てがどうでもいいと言わんばかりに無気力な返事を返す。

「一つ聞く……」

「何よ……」

「アンタは……本
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