暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜幽鬼崩壊〜
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階段を駆け上がり、人の匂いを頼りにひたすら幽鬼のメンバーを葬る
もちろん、殺しはしないが、瀕死にはなっただろう

「エレメント4以外にもいるな・・・」

強力な魔力が一点に集まっている
一つ一つの魔力自体は臆するものではないが、集まるといささか厄介になりそうだ
が、幸運にもその集合店は俺の上。奇襲にはもってこいだ

「覇竜の・・・咆哮!」

頭上に向けて咆哮を放った
天井が音を立てて崩れ落ちる。俺はそこから飛び上がり、上の階に乗り込んだ

「HAHA!なにやら龍が迷い込んできましたぜぃ!」

「おいしそぉ・・・いや、まずそぉ・・・」

手前に、外人風な口調の男。その右横に太った男

「おにーちゃん、あやとりしよー!」

「あやとり・・・殺取り」

俺の背後に幼女、そして目が死んでいる女一人

「・・・戦闘前に一言だけいいか?」

「?なんだい?DORAGONNさんよ〜?」

大きく息を吸い、全員を指さした

「キャラ濃すぎだ!」

「濃すぎ・・・小杉?」

「おねーちゃん、それマヨネーズだから」

・・・調子狂う

「ねぇ、食べていいの?駄目なの?」

「もう・・・いいです・・・。食えるものなら食ってみろ」

俺の安い挑発にデブはすんなり乗ってくれたようで、突っ込んできた

「HAHA!戦闘開始だぜぇ!」

「やっと開始か・・・双無・覇王拳!」

突進してくるデブ目掛け拳を打ち出した、が

「効かんのだ!」

俺の拳は、何の魔法も使っていない、ただの脂肪に弾かれた
・・・ショックだ

「太っちょにーちゃんはね!にくあつなの!」

「解説どうもっ!」

上に飛び、辛うじて突進をかわすが、外人口調の攻撃が宙に浮く俺にはなたれる

「E〜ショック!」

E?

「攻撃は見えない・・・モーションもない・・・?」

と、その刹那――

「!?」

体を衝撃が貫く。そこまで大きくないが、食べれない衝撃だ

「なん、の魔法だ・・・」

「それは解説してあげなーい!」

背後から幼女の声とあやとりの紐が飛んできた
体をひねり、紙一重でかわし、紐をつかみ幼女の動きを封じた

「衝雷!」

紐を伝って、衝撃が幼女目掛けて襲いいかかる。が後少しのところで・・・

「肉厚戦車!」

ネーミング、ぎりぎりだな・・・
とか思う隙もなく、俺は幼女への攻撃を中断しデブ目掛け蹴りを放ち、なんとか攻撃をそらす

「私・・・忘れられてる・・・」

すぐ真後ろから、不気味な声が

「ッ!?」

「のろいのろい」

突然体が重く、のろくなった

「・・・そういう魔法か」

「そしてぇ!紐縛り!」

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