11話 スギ
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と思った。
豚男の身体が崩れ落ち、その命の終わりを告げる。
ボクは荒い息を吐きながら、目の前の豚男の亡骸を見下ろした。
それから、自分の手を見る。血だらけだった。洗い落とさないといけない。水は貴重なのに。
息を整えようと深呼吸する。
安堵感があった。
人型の生物をこの手で殺してしまったのに、罪悪感は沸かない。
ボクの心は動かない。
心の水面は波立つ事もなく、鏡面のような穏やかさを維持している。
周囲には葉擦れの音が、静かに木霊していた。
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