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「東方過去物語」 Scarlet past 
一話「アンゼリカ・スカーレット」

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「ふぅ…これで大体の研究は終わったわね…あとはパチェのところに持っていくだけ…」と一人の少女は呟いた。
そして、少女は屋敷の中を歩き、大図書館へと向かった。
「パチュリー、研究終わったよ〜」
「ん、お疲れ様。結果はどうだった?」
「何とか成功したよ」
パチュリーと呼ばれた少女はため息をつき、紅茶を飲んだ。
「昔から思ってたんだけど……何でスカーレット家の娘である、アンゼリカが私の研究を手伝っているの?」
「何でって、私は魔法に興味があるのよ。だから、魔女であるパチェの手伝いをしてるの」
「ふ〜ん…まぁ、いいわ。」
「あっ、そうだ!あの魔法はできた?」
「まだまだよ……」
「そっか…」
アンゼリカは少し落ち込んだ。
「月の影響を消す魔法はなかなか簡単じゃないのよ…そうすぐできる程簡単じゃないわ」と言いながらパチュリーは研究を始めた。
「さてと…私はそろそろ帰るよ、研究結果はここに置いておくね」と言い、机に本を置き、アンゼリカは図書館を後にした。
「部屋に行ったらピアノでも弾こうかしら…」
アンゼリカはブツブツと一人ごとを言いながら、館内を歩いていた。
「あっ、お嬢様!」
アンゼリカの後ろから少女の声が聞こえた。アンゼリカは振り向いた。
そこにはメイド服を着た少女が立っていた。
少女の名前は十六夜鏡花。先代時代からスカーレット家に仕える一族で、吸血鬼の中では珍しい人間の専属メイド。
「どうしたの?」アンゼリカは鏡花に聞いた。
「一つ聞きたいことがあるのですが…いいでしょうか?」
「いいよ。で、聞きたいことって?」
「えっとですね……鈴菜が夕食を一緒に食べたい、と言っているのですが……」
「え!?鈴菜が来るの?」アンゼリカは目を輝かせながら鏡花の顔に近づいた」
「え、ええ////」鏡花は少し頬を赤らめていた。
「やった〜♪」アンゼリカは鏡花を抱きしめて嬉しそうにしていた。
「お…お嬢様…/////」
鏡花の顔はどんどん赤くなっていった。
「ホント、仲がいいわね〜、あんた達」
アンゼリカ達の後ろでニヤッと笑っている赤い巫女服を着た少女が立っていた。
                     
                         一話「アンゼリカ・スカーレット」END
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