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異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第二十二話 ( ´ ▽ ` )ノ
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突飛なファッションなら兎も角、似合わない衣装は着るべきではないと思うわ」

「そ、そうか。洗濯が終わったら着替えるか………」

無念そうに肩を落とす。気に入ったとはいえ、似合わないと言われれば諦めるしかない。

飛鳥は強く言い過ぎたフォローをするために慌てて声を掛ける。

「に、似合わないと言ってしまった事もあるし、買い直すなら見に行ってあげてもいいわよ?」

「What?」

証は驚いて飛鳥を見るが、照れたように顔を背ける飛鳥に他意はなさそうである。

(それはデート………知らないか………)

昭和女子だから分からなかったのか、深窓の少女だから知らないのか。どちらにせよ女性のお誘いを無碍にするのは良くないというのは、一つ前の世界で痛いほどよく分かっている。具体的には地形が変わるレベルで。

「うん、是非是非。………あ、そういやこんなものを貰ってたな」

と一つの招待状を取り出す。飛鳥は驚いたように目を開く

「それ………何処から?」

「空から。………違うか、えーとコミュニティ"契約の櫃"だね。エミちゃんて子から送られてきたんだけど」

その招待状には金色の櫃が描かれている。

「エミ? ってどなた? 契約の櫃?」

頭にハテナマークを浮かべた飛鳥に苦笑いして説明する。

「エミちゃんていう子は魔王の時に助けた子で、契約の櫃は………、教派によって変わるけど有名なのはモーセの十戒と、聖母マリアの聖骸を納めた箱。かな」

「そ、そうなの………けどそんな大きな戦果をあげれそうなコミュニティに勝負相手を連れって行っていいのかしら?」

「そりゃあ勿論、けど勝てなきゃ意味ないしね」

飛鳥は一瞬驚いたように目を大きくするが、可憐に笑って頷く。

「そう。なら一緒に同行させてもらおうかしら。但し、私が貴方よりも多く戦果を挙げても文句を言わないようにね?」

「それこそ勿論」

証も苦笑しながら頷いた。






"ノーネーム"本拠。

農地に撒く肥料の作成に一段落ついたところで、昼食を食べるために食堂へ向かった所で春日部耀と遭遇した。彼女は食事中に珍しく手と口を止めて、

「 ………証、どうしてアロハシャツ?」

と不思議そうに首を傾げた。

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