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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
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過ぎと思うぐらいに打ち込んでいく。
一撃でもそれなりの威力があるため、掠ったりしてもダメージとして蓄積していくはず。そうセシリアは思った。だが、すぐにそれは甘い考えだったことを思い知らされる。
「……悪いが、どの距離でも俺の領域だ」
そう言った蓮の周りには、シールドが浮いていた。それを一目見たセシリアはすぐにそれが何であるかを理解する。
BT兵器。イギリスの技術をどこから取ったのだろうか。そんなことが気になるが、今はそんなことを追求しようとは思わなかった。というより、そんな暇はなかった。
戦いを続けているうちに強くなっていく蓮が放つ
重圧
(
プレッシャー
)
。呼吸が自分でも気づかないうちに荒くなっていたセシリア。つうっと額に汗が流れる。
目を逸らそうとは思えなかった。たとえそう考えたとしても、実行しようとは思わなかった。蓮が放っているものが、逸らすなと訴えかけているようだった。
自分の心臓の鼓動がやけに大きく聞こえる。
今思えば、この前に戦った織斑一夏も弱いなりに頑張って戦っていた。その頑張りがセシリアをあと一歩まで追い詰めた。弱かったこともあって油断してたが、それも入れてもはじめてにしては頑張っていた。その動力源になったのが、意志の力なのだろうか。
それならば、私も意志の力に頼ってみましょうか。と、セシリアは今できる最善の手を考え始めた。
狙撃、小回りが利かず、懐に入り込まれたら落とされるため却下。ビット四機による総攻撃。さっき行って完全に防がれている。よって、愚策にすぎない。……ビットと同時に自分の動ければ。ただ四機と同時だと自分の脳にかかる負担が大きすぎる。――――では、自分の限界であれば……二機。二機であれば、自分も動けて狙撃もできる。これしかない。
「――――行きますわっ!!」
「……もうタイムオーバーだ」
セシリアがビット二機からレーザーを放つと、それに若干遅れて蓮が呼び出したのは、ミサイルポットだった。すぐに放ったそれは、セシリアだけをロックして飛んでくる。その途中でセシリアが放ったレーザーに当たり、爆発。ミサイルとミサイルの間が狭かったこともあってすべて誘爆して砂煙が瞬く間に広がり、二人を覆った。
セシリアは、動くのを止めてハイパーセンサーによる索敵に移行したが、それを嘲笑うかのように真正面から蓮がセシリアに向かってくる。あまりにも大胆な行動であったためにセシリアは反応が遅れた。その反応の遅れが命取りであった。
セシリアを衝撃が襲い、地面に向かって吹き飛ばされていく。すぐに体勢を立て直そうとする。しかし、それは叶わなかった。
体勢を立て直す暇もなく、ミサイルが飛んできて、すべてを防ぎきれずにダメージを負う。ミサイルが命中した衝撃でセシリアは、地面
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