5夢
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夜中、トイレに行きたくなって目が覚めた。
5分前後で部屋に戻ると、誰かが私のベッドで寝ていた。
ムカツク。
どう言う訳かクソ母が私のベッドか好きらしいし、またそうなんだろう。
「地獄に堕ちろクソボケがぁっ!」
他の家族も起きるんじゃないかってくらいの大声で罵倒しながら布団を剥いだ。
すると、なんとまぁビックリ。
寝ているのはフランじゃありませんか。
……あれ、フラン?
じゃあこれって夢ですか?
て言うか、何でここでフランが寝てんだし。
つー訳で叩き起こそうかとしたんだけども
「それ、幻覚だから無駄だと思うよ」
What?
Pardon?
幻覚ですって?
あんれま、myマザー貴重な情報どーもですこと。
なるほどね。
このフランは幻覚なのね。
ならやることは1つ。
「アホ蛙どこじゃーっ!」
フラン狩り開始。
一階に降りたとき、myハウスに何が起こったのかぶっちゃけ分からなかった。
いやいや、いくら夢の中でも家の内装ロリータ系になるなよ。
寿命縮むでしょが。
にしても、どこを探してもフランは見つからない。
てゆーか……何でフラン探してんの?
知らんがな。
夢の中で考えてることなんて、いくら本人でも分かりゃしないんだから。
走りすぎて疲れた私はある結論にたどり着いた。
あのフランて、クソ母が作った幻覚なんじゃね?
だってあのクソヤロー私のベッド好きだし。
辻褄合うよね。
「あんのクソババアー!!」
つーかあいつが幻覚使えるって反則だろ!
私にも使わせろよコノヤローっ!!
壊れるくらいの勢いで部屋の扉を開ける。
そこで私が見たのは――闇。
お母さんやフランはおろか、私の部屋すら見当たらない、ただ真っ暗な世界。
勢い余って落ちました(てへっ☆)
……って、「てへっ☆」じゃねーよ!!
星とかつけてる暇ないからね!?
落ちたら死ぬだろこれェ!!
慌ててドアの縁を掴む。
宙ぶらりんは意外と怖いぞコノヤロー。
と、そこに母様参上。
「大丈夫? 手、貸そっか。引き上げたげる」
その真意はいかに!?
とかふざけてる場合じゃないから、とにかく差し出された手を掴む。
言葉通りに引き上げてくれたよ(ほっ)
なんて思ったのも束の間。
腹部に鈍い衝撃が走った。
あれ、すごく既視感。
まさかねー、なんて思いながらも見てみると、しっかりとそして深々と包丁が私のお腹に突き刺さっていた。
遅れてやってくる貫くような激痛。
「痛い?」
はあ?
刺され
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