月光校庭のエクスカリバー
第34話
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かったからこんなものか。
「イッセー。助かったわ・・・」
「朔夜の小言は第三者が介入しない限り終わりませんから・・・」
「何か言ったか?」
「「いえ!なにも!」」
本当は思いっきり聞こえているがとぼけておこう。自覚があるし、また小言タイムが始まりかねない。
「気を取り直して。気合いれなさい、あなたたち」
「大丈夫です。アーシアのブルマでやる気がみなぎってます!!」
「・・・なんでアーシアはブルマなんだ?」
「・・・匠の仕業だ」
理解した。桐生ならいいそうだな。そしてこのブルマをアーシアに与えたのも桐生だろう。いまどきブルマなんて探さないと見つからないし。
「いい返事ね、イッセー。頑張ったらご褒美を上げるわ」
「うおおぉぉぉぉ!!!おっぱいぃぃぃ!!!」
ご褒美としか言っていないのにどうしてそうなるんだろうか・・・。まぁ、最近の部長を考えるとイッセーの想像通りの可能性も否定できないが。
「ぎゃぁ!!」
突如イッセーが奇声を上げた。どうやらアーシアに足を踏まれたらしい。
頬を膨らませているところを見ると嫉妬しているようだ。
微笑ましい限りだ。何より俺が動かなくていいんだから。
暴走したイッセーを止める、もしくは軌道修正するのが俺の役目だったから他に止めてくれる人がいるというのは非常に助かる。もっとも下手をすれば周りも含めて暴走しそうな感じではあるが。
「イッセーさん、例のモノを配ったらどうですか?」
アーシアが不機嫌な口調で言うが、例のモノ?
「そうだった。これを巻いてチーム一丸となって頑張ろうぜ!」
そうしてイッセーが取り出したのは『オカルト研究部』と刺繍された鉢巻だった。
「まさかこれ、イッセーが作ったのか?」
渡された鉢巻は手作り感が満載だ。
「ああ、こっそり練習して作ったんだ!」
かなり練習したんだろう。こいつの家庭科の成績はいいモノではなかったはずだ。
「・・・予想外の出来栄えです」
小猫の言う通りだ。
皆イッセーに渡された鉢巻を巻いて行く。
「ほら、木場」
「・・・う、うん。ありがとう」
「・・・今は勝つことに集中しようぜ」
「・・・そうだね・・・勝つことが大事だ」
祐斗も鉢巻を巻き、何かしら気合を入れているみたいだが、やっぱりどうにも変だ。
「『オカルト研究部と野球部のみなさんは至急、グランドに集まって下さい』」
アナウンスで呼び出される。とりあえず集中するとしよう。
◇◆◇
「兵藤を狙えぇぇぇぇ!!!!」
「うおおぉぉぉ!てめえらああぁぁぁ!!」
部活対抗戦、相手は野球部だ。
そして現在、野球部員全員から集中砲火を受けているイッセーがいる。
相手からすればイッセー以外狙う存在が居ないからだ。
まぁ、オカルト
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