月光校庭のエクスカリバー
第34話
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らにヒートしている。
「・・・平和そうで何よりです」
「この光景を去年見なくてよかったと思える」
見てたら部長たちを警戒して神経を張り巡らせる日常になっていただろう。
「さすがね、ソーナ。でも負けないわ」
部長が会長を称えている。
負けず嫌いの部長が熱くなるのは分かるが、冷静そうな会長まで熱くさせている理由が。
「リアス。負けた方が小西屋の全トッピングを乗せたうどんをおごる約束忘れてないわね?」
実に庶民的な賭けをしているからと言うのは悲しくなる。
これが学園を支配している上流貴族の悪魔だと思うと本当に。
「もちろんよ。私ですらまだ試していない者をあなたに先越されるわけにはいかないわ」
先越されるのが嫌なら放課後にでも二人で仲良く食べてきてください。
「そして何より――――」
ん?まだ何かあるのか?
「朔夜を生徒会に渡すわけにはいかないわ!!」
・・・はい?
「ふふ。眷属と言うのは置いておいても、彼の頭脳は生徒会でこそ生かされる。必ずいただきます!!」
「ちょっと待て!!なんで俺が賭けの対象にされてるんだ!?」
いつの間にそんなことになってたんだ!?そもそも俺の意思は無視か!?
それにそんなことを言ったら・・・。
「望月いいいいぃぃぃぃ!!!!!」
「朔夜ああああぁぁぁぁ!!!!!」
ほら、イッセーが血眼で睨んでる。反対側から匙も同じ顔で睨んでるよ。
それに周りからも視線を感じるし・・・。
「・・・朔夜先輩、ドンマイです」
「・・・その気遣いが今は身に染みる」
最終的には大会ルールとして設けられていた時間制限によりドローとなり、同時優勝と言う結果となった。ちなみに俺は今後も変わらずオカルト研究部に所属する。
◇◆◇
「部長、弁明を聞きましょうか」
「いや、ほら、あれよ・・・」
部活対抗戦直前、部員全員が集まっている。
まだ試合まで少し時間があるのでテニスの時の賭けについて部長に話を伺っている。
俺自身は笑顔で聞いているつもりなんだが、部長の反応を見るに怖い笑顔と言うのを浮かべているんだろう。
「なんで俺が賭けの対象になってるんですか?普通そういうのは本人に了承を取るものでしょう?俺の意思は無視ですか?そもそも部長は本人に了承を取る前に行動を起こしすぎなんです。もし断られた時は―――」
「え、ちょっと朔夜?説教に変わって・・・」
「聞いてますか部長?」
「・・・はい」
ちょうどいい。この際常々思っていたことをぶちまけてしまおう。
数分間、部長にたまっていた小言をぶちまけまくっているとイッセーから声が声がかかる。
「朔夜、小言はその辺にしとけって。今から試合が始まるぞ」
「ん?もうそんな時間か」
もとよりあまり時間が無
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