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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
12 黒騎士と伝説 その一
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にこの島で永遠の眠りにつくのだという。
 死者蘇生も輪廻転生もあるこの世界、本当に戦士達の魂がこの島で眠っているかは疑問だったりするが。

「先に、このアヴァロン島にハイランドの皇子、黒騎士ガレスが来ていました。
 ガレスは島の僧侶たちに対して帝国に従うように要求しています。
 教会は敵対していますから。
 しかし、神にのみ従う僧侶たちはガレスの要求をのんだりしないでしょう。
 たとえ、1人になったとしても帝国に従うよりは死を選ぶに違いありません」

 待っている時に適当に捕まえた義勇兵の話を聞いていたのだが、その構成要因がクレリックやエンジェル、エクソシストという直接攻撃に弱い連中ばかり。
 どうしてくれようかと頭を抱えた時に、デボネア将軍の案内役がこっちにやってくる。

「わお。
 テンプルナイトじゃないの」

「何それ?」

 次の便でやってきたオデットがたずねたので、私は返事を返す。
 デボネア将軍の覚悟をはっきりと感じながら。

「神に仕える騎士団というよりこう言った方がいいかしら。
 ローディス教国の中核を担う連中」

 私の言葉に、オデットだけでなく乗り物酔いが治っていないスザンナすら顔をこわばらせる。
 ローディス教国の脅威はしっかりと轟いているらしい。

「ローディス教はロシュフォル教と元は同じでね。
 だから、作れない訳ではないのよ。テンプルナイト。
 こいつを作ったという事は、デボネア将軍最後まで裏切らないわよ」

 私の言葉に二人とも納得していないらしい。
 とはいえ、否定する材料もないみたいなので保留というあたりか。
 という事で、案内役のテンプルナイトに話を聞いてみる事に。

「おおっ、あなたがたがゼノビアから帝国を追い出した王国軍の方々ですな。
 ウワサはかねがね聞いております。
 ぜひとも、我らと共にこの大陸のためにがんばりましょう」

 ディエゴという彼はこの島のエクソシストだったが、ガレスへの怒りの為にテンプルナイトに志願したという。
 彼の言葉に怒りと、それでも隠せない恐怖がにじみ出る。

「黒騎士ガレスのねらいはこのアヴァロン島を制圧し、大陸各地にちらばるロシュフォル教会を掌握しようというものでした。
 アヴァロンの大神官は代々女性がつとめ、大神官は暗黒の力から正義を守るために、慈愛の心をもって内なる戦いを続けていたのです。
 しかし、あの呪われた騎士は、教会が帝国に従わないと知ると、大神官のフォーリス様を捕らえ、見せしめとして殺してしまいました。
 おお、なんということでしょう……」

 ディエゴの言葉に二人の疑念も氷解する。
 ここまで分かりやすい敵意と動機で、こちら側を裏切るとは思えないからだ。 

「あな
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