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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
12 黒騎士と伝説 その一
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謁見する。
「はじめまして。
私はノルン。
流浪の姫君。貴方に会うのを楽しみにしていました」
会ってゲームと違うのはその存在感。
そりゃそうだ。
失脚したとはいえ、神聖ゼテギネア帝国の元法皇として中央で権力を振るったバリバリのエリートがただのプリーストな訳無い。
後で聞いて見たら、ホーリーという外伝のクラスになってやがった。
ジハド・マジックミサイルという神聖系攻撃魔法にマルチヒーリング、プリースト転職だからリザレクション持ちというスーパーチートキャラが目の前に居る。
もちろん、そんな事を本人の目の前で言うつもりは無いが。
「わたしたちは間違っていました。
ハイランドが望んだ理想国家は、こんな帝国じゃない。
わたしは神に仕える身でありながらラシュディの正体を見破ることができなかった……
もっと早く気づいていれば……」
その懺悔、全部知っているこっちからするとどんな顔をすればいいか分からないのですが。本気で。
そんなこっちの事情なんて気にせず、笑顔でノルンは話を続ける。
「ラウニィー様のように反乱軍に身を投じることも考えました。
ですが、請われてロシュフォル教会の大神官の座について、少しでも良い方向にと帝国を導こうと思っていたのです。
それも徒労でしたが」
さらりと混ぜるこちらへのいやみから政治レベルが高い事が伺える。
で、さり気にラウニィーがこっち側に来るフラグ投げやがった。
「ラウニィー様ってもしかして……」
「はい。
大将軍ピカシューの娘にて、帝国初の女性聖騎士になられたラウニィー様の事です」
知ってる。
知っているけど、驚かねばならないこのつらさ。
笑顔が、私の笑顔が硬い自覚がある。
「どうなさいました?」
「い、いえ。
そんな大物が離反するようだと、よほど闇の力が強くなっているなと」
ごまかしながら、別のことを考える。
さり気に情報を流して、こっちの行動を誘導する会話の巧みさに、彼女の実力を感じ取る事ができた。
彼女ならば、ローディス教国と渡り合えるだろう。
「我らがゼノビアの復興のみを求め、神聖ゼテギネア帝国の下で臣下にとどまる。
そんな妥協を今の帝国は飲めますか?」
あえて極論を投げた私の言葉にノルンは力なく首を横に振った。
「ハイランドは武力によって統治を行った国家ではありますが、今の帝国ほどむやみに血を好む 野蛮な集団ではなく、エンドラ陛下も今のように冷酷な女王ではありませんでした。
しかし、黒騎士ガレス殿下をはじめ、今の帝国中枢には悪霊や死神がとりついており、まるで伝説のオウガのよう。
どうしてハイランドがゼノビアを落としてまでゼテギネア帝国
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