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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十五話:踊り子さんの贈り物
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 ガウンを脱いで、ヘンリーの正面に回ります。

 髪は乾かし終わりましたがヘンリーは座ったままなので、胸の高さにあるヘンリーの顔を見下ろすような形になりますが。

「……!!」
「どう……って、ヘンリー?」

 硬直して目の前を数秒間凝視した後に思いっきり顔を背けて口元を押さえるという、激しい反応を示されました。

「……え?……そんな、感じ?」
「……ダメだ!!やっぱ、それはダメだ!!着てくれ、ガウン!!」
「う、うん。わかった」


 ガウンを着てもヘンリーの動揺は収まらず、目が合いそうになってはすごい勢いで逸らされるということが、しばらく続きましたが。


「……ドーラ。それ、他の男には見せるなよ。絶対」
「……そんなに、まずかった?」

 ようやく落ち着いてきたヘンリーに、諭すように言われます。
 顔はまだ若干赤いですが。

「……生地が、薄すぎて。はっきりわかるから。形が」
「……それって、まずいの?」
「……まずいだろ、それは。……形もだし、動くのもはっきりわかるし。……ある意味、脱いでるよりまずい」

 また思い出したのか、説明しながら顔の赤みが増してきます。

 脱いでるよりって、それはさすがに大袈裟な気がするが。
 他の男性に間違っても見せるべきじゃないってことはわかった。
 元々、そんな気は無いけど。
 耐性があるし、血迷って襲ってくることも無さそうなヘンリーだから、別にいいと思ったんであって。

 しかしこの反応だと、ヘンリーでも無理か。
 耐性でカバーできる範囲を超えるのか。
 やっぱり基準がよくわからないが、ともかく。

「……なら、やっぱり。もう着ないほうがいいね」
「………………そう、だな」

 なんか、間が長かったが。
 毎晩こんな反応されてたら、またヘンリーが寝不足になりそうだし。
 ヘンリーがどう言っても、これは無理だろう。

『……ドーラちゃん。ほんとに、もう着ないの?』
「ヘンリーがいる時はね。モモと二人部屋になる時があるかもしれないし、その時は着るね」
『ほんと!?じゃあ、楽しみにしてるね!』
「……おい。二人部屋って」
「いつもこんな大部屋が空いてるとは限らないでしょ。宿によっては、空いてない以前に無いかもしれないし。分かれるなら、男女別でしょ」
「……俺たちがいない時にそんな格好して、また妙なヤツに狙われでもしたら」
「大丈夫だよ。モモがいるし」
『そうだよ!変な人が近寄ってきても、入ってこられる前に気が付くから大丈夫!』
「ほら、モモも大丈夫だって」
「だから、そういう油断がだな」
「だって、モモが見たいって言うから」
『そうだよ!あたしが見たいんだから、ヘンリーさんは黙ってて!ドーラちゃんは
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