暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第197話】
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もしれない。


「ん……二人にそう言われるのは嫌じゃないな。 ……でも、派手じゃないか?」

「……ううん、ヒルトはこれぐらいおしゃれした方がいいよ?」

「……そうだな。 嫁として、常に格好よくあってほしいものだと私は思うぞ」

「……そっか。 まあ変じゃないなら良いんだ。 ……じゃあ行くか?」

「そうだね。 ふふっ、楽しみだなぁ」

「うむ。 ヒルトと共に出掛けられるのは私も楽しみだ」


 二人ともそう言いながら笑顔で見つめてくると、俺も自然と顔に熱を帯びるのを感じた。

 そのまま駅構内に入り、モノレールに乗り込むと何処の座席も空席ばかりだった。
 車内は当たり前だが冷房が効いている。

 俺達三人は座席に座ると俺を真ん中にして右にラウラ、左にシャルと挟まれ、簡易ハーレム状態に――。


「……これはこれでいいな、両手に華で」

「ふぁっ!? い、いきなり何!? び、ビックリしちゃうよ……僕……」

「ぅ、ぅむ……。 だが、ヒルトに言われてイヤな気分ではないな……」

「ふふっ、いきなり悪かったな。 ……さて、着くまでどうするかな。 何か話でもするか?」


 交互に俺は二人を見ると、そのままこくんっと頷いた。


「じゃあ何の話をするか……。 ん、ラウラ、前にテストしたパッケージはどうだった?」

「む? ブリッツとは違う高機動パッケージを使っての高速戦闘訓練を行ったのだが――速度がやはりアリーナ設定だといまいちな……」


 今さらだが、ISの試合で速度制限されてないと高々二〇〇メートル四方のアリーナだと皆壁に激突するため、IS設定は基本アリーナ仕様がデフォルトだ。

 それでも銃弾など回避が可能なのは、ハイパーセンサーによる察知能力の高さがあるからだろう。

 話をしてると、いつの間にかモノレールは発車し、窓から景色が流れていった。


「確かに、高機動パッケージ装着してのアリーナ設定だといまいちだよね? 第六アリーナを使えたらいいけど……あれはキャノンボールの時に開放らしいからね」

「キャノンボール・ファストか……。 確か来月だったか?」

「そうだ。 多分私たちは専用機専用のバトルレースにエントリーする事になるだろう……。 嫁といえど、手加減しないぞ?」


 腕を組み、そう静かに告げるラウラを見ながら俺は――。


「そっか。 まあそういうならライバルって奴だな」

「そうだね。 ……僕も、フランス政府から装備とかの支援はあるけど、風当たりは厳しいからね……」


 寂しそうな表情をするが、直ぐに笑顔に戻ったシャルの頭を撫でると、ゆっくり瞳を閉じてその感触を楽しんでいた。

 一方のラウラは、それを見て頬を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ