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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos5八神家の日常〜Pet Capriccio〜
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大人気ないぞ」ザフィーラがあたしらの間に割って入った。

「ただの息遣いになにを怒る。今のを笑い声として感じたのであればお前たち、器が小さいぞ」

「「っ!!」」

「ホンマにごめんな。また新しいのを買ってくるで」

「ま。そういうわけだから大人を見せてくれよ、シグナム、シャマル」

2人の側に寄って犬を掲げて見せる。犬はパタパタ尻尾を振ってワンワン鳴きながら2人を見詰める。と、シャマルが「か、可愛い・・・」あんだけ目の仇にしてたのにウットリし始めた。シグナムは相変わらず表情を変えない。そんでシャマルが撫でるためか犬に向かって手を伸ばす。けど、ガブッ☆と犬がシャマルの手に噛み付いた。少しの間の沈黙。

「いっっっったぁぁぁ〜〜〜〜いっっ!!」

「うぶっ!?」

シャマルが悲鳴を上げて慌てて手を振り払うと、運が悪いことにシグナムの顔面を裏ビンタで叩いちまった。よろけるシグナム。悲鳴と一緒に「ごめんなさいっ!」謝るシャマル。シグナムを「大丈夫か!?」心配するはやて。あたしは「大げさだなぁ。甘噛みだったろ?」噛まれたところをフーフーしてるシャマルを笑う。

「甘噛みなんてレベルじゃないわよぉ! 見てよコレ! 歯形がくっきり付いちゃってるじゃないのぉ〜っ! ほら、ほらっ、ほら〜〜!」

「見えねぇ。グイグイ押さえつけられちゃ見えねぇっつうのっ!」

歯形が付いたっつう手の甲をあたしの頬に押し当てて来るシャマル。だから見えねぇよっ。

「シャマル。手当てするから傷口を洗ってきて。ザフィーラ。救急箱、持って来て」

「あぅぅ。お手数おかけします」

ザフィーラが持ってきた救急箱を使って、シャマルの手を手当てするはやて。確かに、シャマルの手の甲にはくっきりと歯形が付いてた。結構な力で噛まれた証拠だ。さすがにこれを見て笑っていられるほど、あたしは馬鹿じゃねぇ。犬を床に降ろして、ビシッと鼻っ面に人差し指を突き付けてやる。犬は不思議そうにあたしの人差し指を眺めて、ペロッとひと舐め。

「おいっ。いくら子犬だからって容赦はしねぇ。やって良いことと悪いことがあるって躾けてやる」

とりあえず「はやて、どうすりゃいい!?」躾け方が判らないから訊いてみる。

「ん〜と。お手とかおかわりとか、チ――コホン。けどこれってご飯が無いとアカンかも・・・?」

「ご飯、か。そんじゃあルシル待ちかぁ・・・」

「きゃぁぁぁ! スカート引っ張っちゃダメぇぇ〜〜〜!・・あいたっ? ひーん、足引っかけられた〜(泣)」

「シャマルが襲われとる!?」

「何か懐かしいなこの光景。昔にも小さい子供のイタズラの標的になっていたな」

「うむ。よくスカートを捲られていたな」

「思い出に浸っていないで助け――ひゃんっ?
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