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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第四話 AUCTION
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ら」
 なんて、当たり前のように言い出した。
 こいつは変なとこで素直じゃねぇなぁ……。
「んじゃ、あれ誰取る?」
 俺が早速提案すると、天乃が気になることを口にした。
「もしかしてトラップじゃね?」
 あー、確かに、可能性は無きにしも非ずだ。
 この前も引っかかったし。
 あの時は宝箱取ったやつが麻痺ったな。
 まぁ麻痺ったのはめでたく俺だったんだけどさ。
 正直二度とああいうのは勘弁してほしい。
「俺怖いからいいや」
 ということで早速俺はパス。
「じゃあここはレディーファーストで、桜花かレイカ、どっちかでー」
 天乃がそう言ってレイカと桜花に眼を向けると、桜花が手を挙げた。
「じゃ、ウチ、ウチ! 見つけたからウチ」
 無駄に主張が激しくそう口にすると。
 レイカはそれを見かねたのか、苦笑しながら桜花に宝箱を譲った。
 まぁ、大人な対応だわな。
 しかし、若いっていいなぁ……。
 あんな無茶を俺が言ったら流石に見苦しいが、桜花くらい若いとまだ微笑ましいもんな……。
 そんな思いに浸っていると、桜花が宝箱に向かってトコトコと走り出す。
 俺らはトラップだった場合を備え武装。
 そして、桜花が宝箱へと手をかける。
 その瞬間だった。
 突如、俺達の横を何かが凄まじい速度で通り過ぎ。
 桜花を押しのけて、宝箱を開けた人物がいた。
 一瞬俺らは何が起きたのかわからなかったが……。
 現れたそいつの頭の上のカーソルの色を見て、事態を理解した。
 オレンジカーソル。
 犯罪者の証である。
「チッ! ただのゴミ装備かよ! まぁいいか、横流しすればどうにか……」
 そして盗人猛々しいとはまさにこれ。
 本来桜花が取るはずだったアイテムを手にして、愚痴を言い始めたのだ。
「ちょ、ちょっと! 何アンタ! 人のものとったら泥棒!」
 桜花が敵意を剥き出しにしてソイツに刃を向けるが……。
 ソイツは別段気にしていない様子で、飄々とした態度を取った。
「ああ、泥棒だよ。 これが私の仕事。 所謂、横取り。
あとはこいつを露店やってるやつに流して生計立ててる、健全な泥棒だ」
 そう言ってソイツは桜花と距離を置いた後、懐から長い昆を取り出した。
「やり合おうってのならいいよ。 別に命まで取る気はないし。 PKもPKKも、私は御免でね!」
 正直、ここで口を出して、俺らが参戦する手もある。
 四対一なら、まぁ間違いなくこっちが勝つだろう。
 しかし、俺はそれがどうしても出来なかった。
 何故なら……目の前にいるオレンジカーソルのそいつは……。
 小学生だか中学生だかわからない幼女だったからだ。
 こんなやつを大人3人に高校性が囲ってリンチって……。
 ちょっと、大人気ないよなぁ……。
 俺と同
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