第四話 AUCTION
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
こいつらは無駄に息が合う。
しかしまぁ、俺としてはうざさが二倍だ。
「まぁ待てよお前ら、気になることには気になるけどなぁ……いや、ほら、なんていうのかな」
俺が思ったことを口に出していると。
「アルス君。 私は迷うくらいなら作った方がいいと思う。 人生迷ってばっかじゃ先に進めないよ」
横からレイカが口を挟んできた。
いや、それはわかってるんだよ、レイカ。
わかってる、わかってるんだけど……なぁ?
確かに優柔不断な俺も悪いよ悪いさ、ああ悪い、悪で結構! 大いに結構!
悪でも悪魔でも、こういう場面で迷うのが俺だ。
「うーん。 よし、じゃあ作る前提で話をするが、人数はこの4人じゃ少ないだろ?
そのあたりはどうするんだよ」
俺がそう口にすると、桜花、天乃、レイカは互いの顔を見合わせた後。
「じゃ、ウチは一人呼ぶ」
「俺のとこからも一人だ」
「私はアテがないかな」
それぞれの意見を口にした。
そうなると、六人か……。
桜花は女を連れてくるとして、天乃がきっと男を連れてくるだろう。
3:3である意味理想的とも言える。
「……よしわかった。 お前ら、最後に聞くぞ、ギルド作りたいか!?」
俺がそう口にすると、3人は待ちに待ったかのように、声を揃えて、その場で叫んだ。
「「「もちろん!」」」
こうして、俺達はギルドを結成することになったのである。
結成に当たって、多少面倒なクエストを終了させ、とりあえず結成となったわけだが。
ギルドの名称やギルドマスター、通称ギルマスについても大分モメにモメた。
正直俺はギルマスをやるつもりはなかったし、面倒だったから早速降りさせてもらった。
そこで挙手したのが天乃と桜花である。
正直どっちになろうが変わらんと言ったのだが、二人は俺の意見を全く聞きいれなかった。
何故か暫定的に副ギルマスに勝手に任命された俺とは違い、二人はやたらと意見をぶつかり合わせ。
結局、年功序列ということで天乃になった。
桜花は俺と同じ副ギルマスだ。
そこから序列順にレイカと新しく入った二人、となる。
ギルドの方針については天乃と俺が話し合って、野良ギルドということで落ち着いた。
よって別にギルドのパーソナルカラーがあるわけでもなく、エンブレムがあるわけでもない。
それぞれが好きな格好をしているギルドとなった。
余談だが桜花がギルマスになった場合、衣装を全て桜色で統一する気だったらしい。
考えただけでも恐ろしい……悪い意味で鳥肌が立つ。
流石に26になってパステル系のカラーは勘弁してほしい。
俺正直お洒落じゃないし……。
ギルド名についてはレイカが考案した『ディラック』で落ち着いた。
ディラックと
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ