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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第九話「決戦/DECISIVE BATTLE」
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『早まることをするな?お前はお前だ。ゼロという一人の人間だ、俺の知るゼロは全ての世界を巡っても、お前しかいない……付き合いの長い俺だから言える。お前は戦う以外にも何かを見つけ出せることが出来るさ?いつか、フェイトもお前のことを……』
「……」
ゼロはただ何も答えないまま川の流れを見つめていた。川は絶え間なく流れ続け、勢いも落とさない。そしてそんな河の流れには数匹の魚たちが流れに抗い、必死で潜り抜けようとしていた。まるで、今の自分たちのように……
「……モデルZ」
『……』
ゼロは立ち上がり、腰を払った。
「……休憩は終わりだ。フェイト達と合流する」
『わかった、行こう……』
ゼロは元の場所へ戻った。しかし、そこにはフェイトやアルフの姿は何処にも見当たらなかった。何処かで休んでいるのだろうか?しかし、彼女たちの気配はこのエリアには何処にも感じられない、予期せぬ事態にゼロは彼女たちの行動を悟った。
「ま、まさか……!?」
『ゼロ!急いで後を付けるぞ!?』
そう、フェイトはゼロを巻き込みたくない一心で彼よりも先に次の目的地へと向かったのであった。
「ゼロ……ごめんね?」
空中へ浮遊するフェイトはゼロの無事を祈った。

僕らがアースラに移ってから十日目が経った。この船旅で僕らは三つのジュエルシードを回収した。一方のゼロ君たちは二つ。残るは……あと、六個か?
「今のところジュエルシードのイレギュラー反応は未だ見当たらない……」
シグナスはリンディの隣で暇そうにそう呟いた。
「そうですわね?それに……」
リンディの言いかけにシグナスは、
「それに?何ですか……」
「……そちらの世界で発生したシグマの反乱も最近は収まりつつあるのでしょう?それがどうも怪しくて……」
「確かに、こう静かすぎるのが逆に恐ろしいですからな……」
「未だに主犯格のドクター・ワイリーの動きは掴めないばかりですし……」
「我々の思いすごしならいいのですが……」
シグナスは良からぬ予想から目をそらした。
「……今日も空振りだったね?」
食堂にて、僕らはお茶をいただいていた。アースラには三時のおやつがあるらしく、僕らはその時間に集まって今回の成果を話し合っていた。
「たぶん、今回は長くかかるだろうね……ごめんね?なのは……」
ユーノは責任を感じて彼女に謝罪するが、
「え、どうして?」
「だって、寂しくない?」
こんないたいけな少女が家族と離れてこうして長い船旅を続けている。寂しくなるのは当然だが、
「……別に寂しくなんてないよ?私、もっと小さかった頃にお父さんが大怪我しちゃって。まだ喫茶店も開いたばかりで人気もないからお兄ちゃんとお母さんは大忙し、お姉ちゃんは毎日お父さんの看病をしていたの。私は誰もいない家でずっと一人だったから。割と
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