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リリカルなのは 3人の想い
13-2話 黒木 七実side
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「でさあ、五也の奴どんな修行してるわけ?」

「あいつテイルズ系の術技使えるようになったはいいけど、使いこなせてないから使いこなせるように修行だそうだ」

「あー……、やっぱそうなったか」

 嫌な予感的中か。

「そうなったっていうと?」

「いや、だってさ俺たちはついこの間まで何の能力もない一般人だったんだから、いきなり特殊な力なんてもらっても使いこなせないだろうなって」

 だから俺は転生特典を才能っていう風にしてゆっくりなじませるつもりだしな。
 問題はこれだとどれぐらいが頭打ちかわからない辺りだけどな。

「確かに、黒木にしては論理的な」

 一言多い京介は納得したように何度か頷いている。

「つか、京介は修行とかしねえのか?」

「性に合わない」

 一言でばっさりか、こういうとこはそこらの奴よりよっぽど男らしいんだよな。

「そのかわり魔法のプログラムについてあれこれ適当に実験中だ」

 この世界の魔法がよくわからない不思議な力なんかじゃなくて、プログラミングに近い科学的なもんだって言ってから滅茶苦茶嬉しそうだったしな。

「そういや幻術魔法のプログラムと作戦ありがとな、おかげでようやくクロノに勝てたわ」

「それは重畳。まああたまに頭のいい奴ほどあの手には引っ掛かるからねい」

 この世界の魔法はこいつによると、パソコンや携帯で言うアプリみたいなものらしい。
 俺はこの世界の魔法って才能頼りのなにかだと思ってたんだが、違ったんだな。

「ちなみに最近はどんなもんについて実験してんだ?」

「俺自身のFF系と林道のテイルズ系の術技の改良だな」

「ん? そんな事してなんか意味あんのか?」

 使えるならそんな事しないで反復練習とかじゃねえの?

「色々やってわかったけど、俺や林道みたいな何かの作品の特典はもとのシステムに依存するみたいなんだよな」

「え〜っと?」

「簡単に言えば俺はMPを林道はTPを消費する」

「ああ、なるほど」

TPはテクニカルポイントであってたっけかな。
まあ、どっちも術とか使うときに消費するのは変わらないはずだけどな。

「供給源は2つあって困ることはないだろうからな、お前の言う魔法は空中にある魔力素っていうのをリンカーコアっていう器官に取り込んで魔力に変えるんで合ってたよな?」

「ああ、それであってるぜ」

 優秀な生徒だな。

「だったら多分MP、TPとは違うだろうし問題ないだろ」

 だから魔力でも発動できるように作り直してるってわけか。
 ………絶対時間かかりまくるしめんどくさいんだろうな。
 まあこいつならやりとげるだろ、小学校とか行ってないらしいから時間はあるだろう
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