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リリカルなのは 3人の想い
13-2話 黒木 七実side
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し、好きなことに対する集中力は凄いしな。
そんな事を考えていると、だんだんと歩いてる道は市街地から逸れ徐々に草木が繁茂するようになってきた。
 見つからないようにするなら森とかがいいからだろうな。

「前世じゃ人里に熊が出没してたしな、案外五也の奴熊とバトってたりして」

 冗談混じりに軽口をとばす。
 熊っつっても飛ぶなりなんなりすれば十分逃げきれるから心配はしてねえけどな。

「熊ならまだいいんだけどねい」

 ………え? 何その言い方それだとそれ以上のものが出るみたいじゃん。
 そして京介に聞き返す間もなく目の前の茂みが揺れた。

「ぶうるあああぁぁぁぁぁ!!!」

「熊より遙かに恐ろしいものが出たー!!」

 特徴的な雄叫びをあげながら飛び出してきたのは、海藻を彷彿とさせる長めの青い髪、茶色の肌、体を覆う全身タイツとその上からでも嫌と言うほど確認できる筋肉と言う名の全身装甲、そしてその手には圧倒的な重量を誇るだろう巨大な斧が握られている。
 そう、それは豊富なカウンターを使いこなし、序盤にあるまじき強さを誇り、デスティニー2に慣れ始めたプレイヤー達を絶望のどん底にたたき落としたみんなのトラウマことバルバトス・ゲーティアだった。
 恐怖で動けない俺をよそに、バルバトスは獲物を探す猛獣のごとくゆっくり、ゆっくりと辺りを見回し始める。
 そして恐怖からいまだに動けない俺と目があった。
 その瞬間俺はテイルズ系では見た記憶がないが、俺にターゲットマーカーが付いた気がした。

「貴様ぁ…、こんなところでと何をしているぅ?…鼠のように逃げおおせるか、この場で死ぬか、どちらか選べぇぇぇぃ!!!」

「いいやあぁぁぁ!! 超こええぇ!! 」

 背を向けて死にものぐるいで逃げ出そうとするが、足が震えてそれはとてもじゃないが逃走と呼べるものになってない。
 徐々に近づく背後からのプレッシャー、そして徐々に遠ざかっていく京介の背中―――っておいぃ!!

「1人だけ逃げてんじゃねぇよ!!」

「その人と真っ向からやり合うとか無理だから!!」

 確かにそうだけど!!
 薄情にも京介はあっという間に姿を消してしまった。

「ほう……、逃げんとはいい度胸だ、その度胸に免じて一瞬で終わらせてやろう、耐えぬ方が身のためだ……」

 やっべぇえええ!! このシュチュエーションに超見覚えがあんだけど!!

「破滅のグランバニッシュ!!」

「ぎゃあああああああ!!?」

 耐え切れませんでした。


▼▼


 意識が戻ったのは背中に鈍い痛みを感じてだった。
 目を開けば青く晴れ渡った空が広がっているのが見えた。
 死んであの世にでもいるんじゃねえのかって思ったけど、そこは
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