予期せぬ障害
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から返信が来るまで、俺はシノンの体温を感じていた
「……返信が来たな」
「あ、私も読みたい」
シノンの膝を下からすくって、とりあえず横抱きに抱えた後、俺の横へ静かに下ろす
そして、改めてウィンドウを可視化させた
[場所は27層の転移門前。理由は力ずくでの邪魔者の排除]
少々焦っているのか文章が簡潔である
「……27層ってたしか今の最前線だったよね?」
「ああ、そうだ」
この程度の情報でわかる人は少ないと思うぞ、キリト
目的は把握したので装備を確認していく。おそらく、集団戦になるだろう
「そんなところに、なんで……」
「おそらく、ユウキたちがボスと戦っているからだろうな。ユウキたちは強い。初見でもボスの能力を丸裸にするくらいの力はあるらしい。そこで、盗み見(ピーピング)なんて魔法を使われたら……どうなるか」
「盗み見したギルドが、攻略に踏み切る?」
「情報がすべて筒抜けになったらそうなるだろうな。キリトのメッセージはタイミングと集合場所から考えて、そういうことだろう」
ソファーから立ち上がると、普段着から戦闘用の装備に一括で変換する
そして、剣を二振り実体化させると両腰に差した
手首に仕込んだ鋼糸とナイフを確認しているとシノンも立ち上がり、戦闘用の装備に着替えた
「……シノンは来なくてもいいんだぞ?今回はただの足止め。悪く言えば捨て駒だ」
「それでもいい。私はリンの隣に立ちたいから」
「わかった。なら、俺は何も言わない」
元からこんな気性だった気がするが、改めて言われると嬉しいものだ
俺の隣がそんなに輝かしいものではないことを含めても
†††
二人で転移門を使い27層に降り立つとそこにはキリトとクラインが舞っていた
……宙を
「お前ら何やってんだ?」
「待ち時間の暇つぶしだな……っと、あれ?シノンも来たのか?」
キリトとクラインは地面に降り立つと抜いていた武器を鞘におさめる
「来たら迷惑だった?」
「いや、そういうわけじゃないが……リンが用件を聞いて暴れ出さないかと思って」
「お前は俺を何だと思ってるんだ?」
「愛妻家」
「ハーレム野郎」
打てば響くというように、即座に返ってくる返答
キリトの愛妻家発言は……まあ、自分でもそうありたいと思っているからいいとして
クラインは多大にやっかみが含まれているから後で私刑だな
「……愛妻……」
「そこに照れるのか……」
顔を赤くして俯くシノンを見て、鼻の下を伸ばすクライン
可愛いのはわかるが、少しは隠さない
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