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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第60話 夢見心地
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レイナは、首を左右に素早く振り。
「なっ……なんでもないよ! お姉ちゃん!」
慌ててそう言っていた。
「……リュウキの言うとおりだ。オレ達が生きているのはここ、アインクラッドだ。……ホラ、日差しも風も……こんなに気持ち良い」
キリトも肯定した。そして、木々の間から風が靡いてきた。最高の設定に相応しいものだ。太陽は温かく……そして、風は何より心地よい。
「確かに……な」
リュウキも同意していた。
「ほんと?」
「そうかしら?」
2人ともまだ信じていないようだ。
「なら、物は試しだ。寝転がってみな……直ぐに判る」
キリトはそう言い、再び睡眠体勢に入る。
「そう、その通り……だ。……百聞は一見にしかず……百見は一感にしかず……。判断する材料にすれば良い……」
リュウキも同様だった。アスナとレイナは……2人の気持ちよさそうな姿を見て。
そして、温かな日光と心地よい風のブレンド……それを感じて。
何よりも、本当に気持ちよさそうに目を瞑る2人を見て、ついつい………。
そして、数十分後の事。
「ん………」
まず目が覚めたのはリュウキだった。
寝るといっても彼にとっては30分ほど休憩の様なもので、熟睡はしていない。如何に対処に自信があるとは言え、開けた場所だとは言え、ある程度は野宿するのは危険なのだ。だからこそ、少ない時間だけの休憩だ。
それだけで十分。だが……その休憩時間。1人しかいるはずの無い木の上に、誰かがいたのに気づいた。
「ん……?」
自身の隣で眠っている者がいた。
もうほんのあと少しで、その身体は、リュウキに密着しそう。その手は、行き場を求めているかの様に、伸びていた。……しがみつきそうで、少し離れている絶妙な距離。
「ん……っ……すぅ……すぅ……」
傍にいるから、規則正しい吐息が聞こえてくる。完全に熟睡をしている様だ。……直ぐ横にレイナが横になっていた。確かに、やってみれば判るとキリト達は言ったが。
「やれやれ………。確かに横になってみろとは言ったが……。上に上がってこなくても良いだろうに。……まぁここの方が風は感じやすいが」
リュウキは、ため息を出していた。
どうやら……レイナは、結構寝返りとかするみたいで、結構見ていて危なっかしい。だから、リュウキはレイナを抱きかかえて、木からゆっくりとおろしてやった。衝撃を与えぬように……。眠りから覚めないように。そして、下に降りていくと。キリトの隣には、アスナがいた。いや、正確には違う。……アスナも熟睡をしていたのだ。
「……はは、しかし 姿だけじゃなく、変な所が似てるな。この2人は」
2人のそ
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