暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第8話:真犯人を求めて、味方に虚言をする。良い気分じゃないッス
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
んなも見ただろう……あの男は俺達が知りもしない女王の名前を呼んでいたんだぞ! 一瞬誰かと思ったよ『アルテミア』ってのは!? ありゃもうヤってるね! 最悪10ヶ月後には、ご出産なさる事間違いないよ、あの女王様」
マジっすか!? オイラは思わずリューラの顔を見たが、神妙な面持ちで頷いている。

「私も聞きたい事があります……」
あの人(リュカさん)の凄さ(不条理さ?)に驚いてると、筋肉姫の彼氏が手を上げて質問してきた。
普段は出しゃばらないのに珍しい。

「リュカさんの奥さんが何処に居るのか……その事についてマリーさんは本当に知らないのですか? 話を聞いてると、多少は知ってる様に思えてくるんですが……」
確かに……リュカさんの希望通り、奥さんの下にサッサと行ってれば、こんな被害に遭わずに済んだだろうに……

「その事だけど……「ウルフ、それは私が直接話します。お母さんの居場所だけど……知ってます。確証はないけれど多分この国より船で南に行った運河沿いに『ロザリーヒル』と言われる村が在るの……そこに居ると推測してます」

「つまり……マリーはリュカ殿を謀ってたのだな?」
「ライアンさん、それには理由があります。マリーは天空の盾以外にも、天空の鎧の情報も持ってるんです。それはこの国の東の海域にある洞窟……昔海賊が宝を隠したと言われる洞窟にあるらしいと、情報を持ってるんです」

「では先にリュカ殿の奥様と合流してから、ガーデンブルグないし海賊の洞窟に赴けば良かったのではないのかな?」
確かに……リュカさんの気を満足させれば、こんな暴挙に出る事はなかったはず……

「現状から見ればそう思うのもムリはない。ですが考えてください……イムルに居た俺達がガーデンブルグを過ぎ、海賊の洞窟を過ぎ、真っ先にロザリーヒルへ赴いたら……またこの地方へ戻ってこなければならないのです。歩いて往復出来る距離ではないのですよ! 船で移動すれば数週間……最悪数ヶ月かかる。嵐でも起これば半年動けなくなるかもしれない。その間にサントハイムの人々はどうなりますか? 異空間に閉じ込められ時間をも止められて何も感じない状況なら良いが、刻一刻と衰弱していくのであればどうです? 我々はそれすらも解らないのです。それが解っているデスピサロの行方も……必ず必要になる勇者の武具を、無駄なく回収し今後に備えるのは当然でしょう! しかしあの我が儘男(オッサン)には、目の前の妻の事しか頭にない。この世界の平和の事を何も考えてないのですよ! それでもなお、ライアンさんはリュカさんの気を満足させれば良かったと思いますか?」

グウの音も出ないとはこの事だ。
真実を秘匿し問題を大きくさせた事で、イカレ彼女が責められるのを避けるアニキの手腕は見事だ。
ライアンのオッサンも馬鹿だとは思わ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ