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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第8話:真犯人を求めて、味方に虚言をする。良い気分じゃないッス
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、情報収集能力に長けている娘のマリーに、かなりしつこく居場所を聞いたらしい。
でもマリーは『知らぬ存ぜぬ』の一点張り。
だがその事はオイラ達も知っている。なんせ目の前で延々と繰り広げられた親子劇だから……

しかし根負けをしたのはマリーの方だった……
リュカさんのあまりのしつこさに、『ガーデンブルグは美女だらけの国だと言われている。行けばパラダイスなのだから我慢しろ』と言い、何とか落ち着かせようと考えたらしい。

でもリュカさんは落ち着かなかったみたいで、遂には『ガーデンブルグに家宝(国宝)の天空の盾を要求しても、簡単にくれるとは思えない。今あの国は盗賊バコタの事で問題を抱えているから、それを解決して天空の盾を要求しようと考えている。以前別の世界で出会った盗賊バコタと同じような顔だろうから、我々で捕まえて謝礼をガッポリ貰っちゃおう?』と説得したらしい。

つまり、女王(ガーデンブルグ)には罪人を……
俺達には天空の盾と報奨金を……
リュカさんには大勢の美女達を……
ってな事らしい。

ここでアニキが言ったよ。
『マリー……お前はリュカさんに余計な情報を与えたんだ!』
ってね。

つまり、リュカさんは打算で動く人じゃなく、自分に従い生きていると言う事。
マリーに面倒事を押しつけられると思ったリュカさんは、ガーデンブルグに着いて早々に王家へとコンタクトを取り、状況を支配出来る立場へと自らを持って行ったという……

そんな状況で起きたのが“シンの窃盗疑惑”だ。
この事件の真犯人が誰であろうと、これを機にオイラ達全員を巻き込み、盗賊バコタ逮捕に駆り出そうと、計画を立て女王に進言し実行させたという……

「でもウルフさん……その計画には欠点があると思うんですか? そもそもリュカさんが女王と接点を持てなかったら、彼はどうしたんでしょうか?」
当然の疑問をホイミンが聞いてくれる。

「無用な疑問です。あの男にしてみれば、女だらけの国など自分の国(グランバニア)より操りやすい。城下で女兵士をナンパし、上司や国の重鎮と会わせてもらう様に頼めば直ぐだ。そして上司や重鎮等も女性だろうから、女王まではもう手前……」

「でも……いくら何でもいきなり現れた男の言う事を鵜呑みにするとは思えないんですが……」
「ホイミンはまだ人間の女性として日が浅い。だから解らないかもしれないが、あの男は男としての魅力を全て持ってるんだ! 生まれは高貴な王族なのに、幼少期は平民として育ち、剰え奴隷になった事もある。そして自らの力で生き抜く術を身に付け、人の心を読み取るテクニックも持ち合わせてる。世間知らずの女王が……また女だらけの国で生きてきた女性が、あの男の魔力(みりょく)に落ちない訳がない!」
凄い説得力だ……

「それにみ
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