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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
新たなる力へ
Trick61_私ギブアップ
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留守ですね」


"血痕の道"(ブラッディ・ロード)
  Trick - Falco Fang × 30 -


右左後ろから放たれた“牙”は、前方に集中したせいで薄くなった他の方向からぶち抜かれた。


「3殺」

「な、なら! 砂鉄の量を増やす!」

自分の近くの砂鉄だけで無く、常盤台中学のグランドから全ての砂鉄を集める。

その美琴に向け、3度目になる空気の圧縮。

そして蹴り抜かれる技。


翼の道(ウイング・ロード)
  Trick - Pile Tornado!! -


先程より少しばかり大きな竜巻が蹴り抜かれた足から発せられる。

一瞬、先程と同じように前方の砂鉄を強くしようと思ったが、
失敗を反省して全面防御に徹した。

「あと、砂鉄の防御ですけど・・・・」

声は、竜巻の中から聞こえた。


CHAIN
  Trick - Limitet Express!! -


「竜巻の内側から!?」

信乃は竜巻の内壁を"レール"として走る。

高速移動に美琴は反応が遅れたが、分厚い砂鉄の壁が信乃を遮る。

しかし


"風爆の道"(ゲイル・ロード)
  Trick - Implosion Gun -


零距離から信乃の蹴りだした風の塊が、砂鉄の壁を軽々と撃ち抜いて美琴の横を通り過ぎる。

「4殺」

蹴りあげた足をそのままに信乃冷たく言い放った。

「・・・あ!? ま、まだ負けてないわ!」

自身を持っていた防御が簡単に破れた事に一瞬呆けていたが、復帰して前髪から火花が出る。
続いて放たれるは大量の電撃。最初よりも威力と量は比べ物にならない強力な電撃だ。

信乃は後ろへと跳び、幾度も襲ってくる電撃をギリギリでかわす。
だが美琴にはギリギリで避けているのも、本当は信乃の演出ではないのかと疑心暗鬼に陥っていた。

「なんで、なんで当らないのよ・・」

電撃とは電気、つまりは光速。人間に感知できる速度ではない。
放たれた後に避けるのは不可能だ。
自分の目の前にいる人は、それを平然と何度もやってのける。

電撃使いの美琴には信じられない光景だった。

「じゃあ何か? 避けなければ、その電撃は有効なのか?」

ふと信乃が止まる。同時に両足から大量の炎が吹き出る。

「!?」

「いいぜ、撃ってこいよ。自慢の電撃とやらを」

「くっ! それならくらいなさい!!」

美琴が電撃を繰り出す一瞬前、信乃は足を振り炎の壁を作り出した。


"炎の道"(フレイム・ロード)
  Trick - Fire Wall -


単純にして明解。電気の攻撃を拒む防御壁(セキュリティ)

「電
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