暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL 真魂の鼠
第十話 『囚われの南の神』
[9/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


クロスされていた槍が真っ直ぐになり神殿に入れるようになった。私たちは早足で神殿に入った。

エ「ふぅ〜。」

人気のない所で私たちは鎧と兜を脱いだ。シャルルもショルダーバックから這い出る。

シャ「ウェンディったら、あんなに演技が上手だったなんてね。」

ウェ「前に『トーヤさん』に教えてもらったの。役に立ててよかったぁ〜。」

あいつ、いつの間にウェンディに演技を・・・今回は感謝しないとな。

エ「さて、神殿に潜入出来たのはいいが・・・」

ウェ「どっちに行けばいいんでしょうか?」

前にも後ろにも、右にも左にも道がある。まるで迷宮(ラビリンス)のようだ。

シャ「もう、こんなところで迷ったら二度と出られなくなっちゃいそうね。」

シャルルが辺りを見回しながら数歩歩くと、ポシュッと音がした。

シャ「えっ?」

見ると、シャルルの足元の地面だけが引っ込んでいる。すると、ガタンッ!!と音を立てて地面が内側に開いた。もちろん、足場の無くなった私たちは・・・

ウェ「キャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

シャ「何なのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

エ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

そのまま口を開けた真っ暗な闇の底に真っ逆さまに落ちていった。私たちを飲み込んだ後、地面はゆっくりと元に戻った。

****************************************************************************************

エ「・・・ん・・・いっ!」

気がつくと、私は真っ暗な闇の中にいた。上を見上げても何も見えないが、かなり深い所まで落ちたのが分かる。そのせいで頭を強く打ち付けたみたいだ。

ウェ「エ、エルザさん・・・痛ッ!」

シャ「な、何で神殿の地面に(トラップ)があるのよ〜・・・」

すぐ傍でウェンディとシャルルの声が聞こえた。二人も頭を打ち付けたみたいだ。

エ「無事か?」

ウェ「はい。私は大丈夫です。」

シャ「私も平気よ。でも、私のせいでこんな所に落ちちゃったもんね・・・」

ウェ「そんな、シャルルのせいじゃないよ。あそこに(トラップ)が仕掛けてあったなんて知らなかったんだ
し・・・」

ウェンディが必死にシャルルを励ます。その間にだんだん目が暗闇に慣れてきた。

エ「!」

ウェ「エルザさん?」

シャ「ど、どうしたの?」

微かだが、人の気配を感じた。私達の他に誰かがいる。暗闇に目を凝らす。どうやら私達が落ちたのは神殿の地下のようだ。更に目を凝らして見ると、

エ「じゅ、十字架ッ!?」

ウェ「ひぃぃぃっ!!」

シャ「な、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ