第十話 『囚われの南の神』
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紙を開くと、茶色い文字が書かれていた。
「RFG『囚われの南の神』、二つ目の試練。
『南の神』が囚われている牢獄を見つけ出せ。」
つまりこれは、『南の神』サウスを助け出すとゆう事だな。私はまたウェンディとシャルルに目で合図を送る。
エ「ノース、イースト、ウェスト。」
三人が顔を上げる。ノースの紫色の瞳には大粒の涙が溜まっている。
エ「私達が、『南の神』サウスを助け出す。」
ノ「え・・・」
イ「はぁっ!?」
ウェス「んなっ!?」
三人とも驚きのあまり目を見開く。
ウェ「実は私達、サウスさんを助ける為にこの都に遥々来たんです。」
ウェンディの言葉に三人は更に目を見開く。
シャ「大丈夫よ。私達全員女だけど、とっても強いのよ。私は強くないけど。」
エ「必ず、『南の神』を、サウスを連れて帰って来る。」
ウェ「約束ですよ。」
私たちはノースの答えを待った。『東西南北の神』の中のリーダーは『北の神』のノースだ。一番上だからな。
シャ「そんな単純でいいのかしら・・・?」
ウェ「アハハハ・・・」
ノースは涙を拭い、目を閉じてしばらく考えていたが、ゆっくり目を開けて、椅子から立ち上がると、
ノ「皆さんに、サウスの命を託します!!」
私たちに向かって頭を下げた。
エ「あぁ。ウェンディ、シャルル、カヤ、行くぞっ!!」
ウェ「はいっ!」
シャ「責任重大ね。」
カ「楽しくなってきましたね☆」
私たちは石造りの建物を飛び出した。
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『ここから少しだけノース目線でいきます。』
エルザさん達は勢いよく建物を飛び出して行った。
イ「本当に託していいのか?ノース。」
ウェス「女の子二人と猫ちゃん一匹やで。いくら何でも危険すぎるとちゃうの?」
イーストはエルザさんたちから目を離さずに、ウェストは不安そうに尋ねる。私は椅子に座ると、
ノ「大丈夫。あの方たちの瞳は輝いていました。それに・・・」
私は天井を見上げて、
ノ「あの方たちは、伝説の『二人の女戦士と使いの白猫』に似ています。」
天井には、鎧を身に纏い、剣を持った朝焼けのような緋色の髪の毛の女戦士と、口から空気の渦を起こしている藍色の髪の毛の女戦士と、二人の女戦士を支える羽の生えた白猫が、十字架に括り付けられた紫色の髪の毛の少女を助け出している絵が彫られていた。
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