第十話 『囚われの南の神』
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ェ・・・ス・・・・・皆・・・・・」
そう呟くと再び気を失った。サウスの瞳から涙が一筋流れ落ちた。
カ「それでは、いよいよ最後の試練ですっ!!」
いつの間にか、カヤの手の中に白い紙が握られていた。私は紙を受け取り開くと、茶色い文字が書かれていた。
シャ「RFG『囚われの南の神』、三つ目の試練。」
エ「神殿から脱出し、『南の神』を『北の神』、『東の神』、『西の神』の元へ」
やはり最後は難関だな。だが、この試練を達成すれば、サウスは安全なんだ。
シャ「問題は、ここからどうやって脱出するかよね。」
落ちてきた所の地面はもう塞がっている。
エ「そういえば、さっきシャルルが地面にあった罠に引っかかったからここに来れたんだ。もしかしたら、ここから出られる罠もあるかもしれないっ!!」
シャ「手当たり次第、探してみるしかないわね。」
私とシャルルは地下の床や壁を念入りに調べた。
調べたのだが、罠らしき物は一切見つからなかった。
シャ「いったい、どうやったら出られるの?」
私は天井を見上げた。もう、何も出来ないのか・・・その時、天井で何かが光った。目を凝らして見ると、天井から短い鎖が垂れ下がっている。もしかして・・・!
エ「シャルル!あそこにある鎖を思いっきり引っ張ってくれっ!!」
シャ「鎖?・・・あっ!あれね!」
シャルルは翼を出すと、天井まで飛び、鎖を思いっきり引っ張った。
シャ「うぅ・・・!」
すると、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・と地鳴りが聞こえた。次の瞬間、
エ「うわぁっ!!」
シャ「じ、地面が・・・!!」
地下の地面がエレベーターのように下に動いている。このまま行けば、神殿から出られるかもしれない。
ウェ「うぅ・・・」
シャ「ウェンディ!!」
ウェ「あ、あれ?ど、どうなってるの・・・?」
気がついたウェンディが地面が動いている事に戸惑っている。
エ「地下の地面が動いているんだ。」
ウェ「えっ!?」
エ「このまま行けば、神殿から出る事が出来るかもしれないんだ。」
すると、
サ「・・・ん・・・・・?」
ウェ「サウスさん!!」
今度はサウスが気がついた。
サ「あ、あれ?私・・・」
シャ「あんた、神殿から出られるのよ。」
エ「十年間、囚われていた牢獄からな。」
ウェ「ノースさんやイーストさん、ウェストさんにも会えますよ。」
ウェンディが茶色い革製のショルダーバックから林檎を一つ取り出してサウスに渡す。サウスは真っ赤な林檎を受け取ると、
サ「やっと、解
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