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この明るい星空の下で。
奏、優しさの理由〜瑞希〜

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始業式
(誕生日プレゼント考えろって言われてもなぁ)
「・・・今日から二学期、一生懸命頑張りましょう。」
「では、担任の先生に従って教室に戻ってください。」
「じゃあ、勝手に帰りなさい。」
「ってダメだろそれは。」
「いいじゃない・・・えっダメ?
じゃあ、教室で五分待ってから帰りなさい。」
「このものぐさ教師め。」
「望月、誕生日プレゼント決めたぞ。」
「しっ!声がでかい!」
「お前の方がでかい。まぁいいさっさと行くぞ。」
慧はその時を見逃さなかった。
「・・・・・」
学校裏の丘。
「天文部らしく無難にここだろ。」
「まあそうなんだけど・・・・
「プレゼントは決めてある。」
俺は星の髪飾りを出した。
「これは?」
「これを切って手作りすればいいだろ?まあ、夜空に渡すつもりだったんだが。」
「・・・・・・・」
「どうした、気に入らないか?」
「そうじゃなくて・・・やっぱり貰えない。
プレゼントは自分で選ばなくちゃ。」
「・・・・そうだな。」
俺は三咲に天体望遠鏡を渡すと学校に帰った。
「十六夜!」
「なんだ?」
「なんで夜空があんたのこと好きになったのかわかった気がする。」
「・・・頑張れよ。」
「うん。」
俺はバッグを後ろに回すと、ゆっくりと歩き出した。、望月の健闘を祈って。
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