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Fate/stay night -the last fencer-
第二部
聖杯戦争、始動
夢の狭間で ─戦いの理由─
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れと食パンでも焼けば中々豪華な朝食になる。

「……………………」

 カパッと開けた鍋のフタを、カパッと閉じる。



 見てはいけないものがあった。

 いやむしろなかった。



 今のは夢だと思い、もう一度カパッとフタを開ける。

「…………………………………………」

 カパッとフタを閉じる。

 ガバッとフェンサーに振り返る。

 犯人と思しき容疑者は、明後日の方向を向いて正座しています。

「さて。何か申し開きはありますか」
「え、法廷!?」
「それでは判決を言い渡します。有罪」
「ちょ、せめて言い訳させて!?」

 正座しているフェンサーの前に立ちはだかり、拳を振り上げる。

 ポキポキと指の骨が鳴り、握り込む拳はギシギシと軋むような音をたてる。

「ほ、ほらっ、私怪我人だよ? マスターの為に戦ってこうなっちゃったのよ?」
「それが、何か?」
「じ、情状酌量の余地を……お慈悲を…………」
「ふっ、分かってるよフェンサー。安心しな。これは俺の数ある手加減技の一つ、『利き腕のフルパワー』だ」
「本気じゃない! 本気を裏付けるワードが二つも入ったじゃない!!」
「問答無用ォオッ!!!」





 その日の朝。





 フェンサーの脳天に、雷が落ちたのでした。
 
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