番外 NARUTO編 その2
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
十拳剣に串刺しにされているイタチの体を引っ張り、封印術から逃れようと援護する。
ちぃっ…ならばせめて…
「天照、月読」
貫いた十拳剣を媒介に能力の解析を終えている天照と月読をまつろわぬ須佐之男命から奪った権能、偸盗により奪い取る。
相手のスサノオを無効化、いやこの場合奪う為には左右の万華鏡に宿る能力の先に有るスサノオは、先ずこの二つから奪わなければならない。
くそっ!スサノオまでは奪えないかっ…
時間が足りず、イタチの体は十拳剣の刀身から抜け出してしまった。
まったく、一筋縄では行かない連中だな…
だが、どうやら天照と月読の二つを失い、イタチもスサノオを十全に使いこなせなくなっているようで、その姿が肋骨による防御にまで減退していた。
だが、あの天道と言われる術の五秒のインターバル。この隙を逃す訳には行かない。
イタチのスサノオからは剣と盾を奪った今、このタイミングならば行ける筈。
地面を蹴ると、俺はクロックマスターで長門との距離を詰め、十拳剣で刺し貫いた。
「がっ…」
貫かれながらもその剣を掴み、吸収無効を狙ったのだろうけれどそう簡単に吸収されてたまるものか。
ここであのセオリー。ほつれる術を搾り出したオーラで強引に繋ぎとめ、吸い取る量以上を供給し、剣の維持をする。
それを邪魔しようとイタチが再び構成したスサノオの右手に現した八坂ノ勾玉を、手裏剣のように長門を巻き込むのも構わずに投げる。なるほど、死なないからだと言う事は封印されなければ蘇るからか。
俺はそれをヤタノカガミを前面に押し出して受け、弾き飛ばす。
さて、今俺が持っている剣が何本あるか。俺は二本目の十拳剣をスサノオの腕を操って長門の背後から突き刺すと、その衝撃により均衡が崩れ、ついに長門を封印する事に成功した。あの天道の力は余裕が無くて奪えなかったが、仕方の無い事だろう。封印が成功したのだから良しとしなければならない。
後はイタチのみだ。
そう思い、イタチへと向き直ると既に口寄せ印は完成していたようで、地面に着いた右手から時空間忍術が広がり、地面から棺桶が一つ現れ、中から新たな穢土転生体が現れる。
ちっ…止められなかったか。だが、ならば召喚直後の隙を付いて今すぐに封印するべき。
そう思い向けられた十拳剣は捨て駒のように前に現れたイタチ、彼の現したスサノオの右腕によって止められてしまった。
まだもう一本あると向ける二本目も現れた左手によって受け止められ、残りのタケミカヅチでは封印は叶わない。
ならばせめて…
「須佐能乎…」
俺のスサノオと触れ合った事で偸盗を発動。イタチのスサノオを強奪し、無力化するが、とき既に遅く
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ