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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第192話】
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ですわ。 も、もし参加なさるのであれば――」


 そうセシリアが言ってる途中で、鈴音、シャル、ラウラが慌てて――。


「さ、参加するなら仕方ないからあんたのパートナーになってあげても良いわよ! で、でも勘違いしないでよ!? アタシと組んだ方が優勝する確率もあがるから立候補してあげたんだからねっ!?」

「り、鈴! ズルいよ! ねぇヒルト? 僕と組んで優勝目指そうよ。 ほ、ほら、六月のタッグトーナメントで僕達相性良かったじゃない? だ、だから――」


 そう照れながら告げるシャルを遮る様に、ラウラが――。


「ヒルト、私と組め。 拒否することは許さん」

 威風堂々とした佇まい、まるで自分が選ばれるのが確定したかの言い方はカッコいいのだが――。


「み、皆さん! 最初に言いましたのはわたくしですわよ!? ……そういう訳ですので、ヒルトさん? わたくしと組みましょう♪」


 最後に言ったのはきっかけを作ったセシリアだ。

 ……てか、こういう障害物レース系で場所がプールとかだと男はご遠慮くださいな気がするが――。

 そう思っていると、美冬が申し訳なさそうに皆にいい始めた。


「あの……皆? 喫茶店の壁に今日のイベントの事が書いてある張り紙見たけど……男の方の参加はご遠慮くださいって書いてある……」

「「「「…………」」」」


 さっきまで騒がしかった店内に、急な静寂が訪れた……。

 暫しの沈黙後、皆が一斉に着席し、ストローで飲み物を飲み始める。


「……参加しないのか?」


 そう俺が告げると、全く同じタイミングで飲むのを止めた四人――。

 因みに美冬はこういうのにはあまり参加しない。

 特に見せ物になるイベントは俺が止めるように言ってる為、参加しない。

 ……まあ、参加したいなら構わないんだけどな。


「……ヒルトさんと参加が出来ないのであればどうでもいいですわ……」

「アタシも……別に賞品ほしい訳じゃないし」

「僕も遠慮するよ。 ヒルトも参加出来るなら考えなくもないけどね」

「嫁と出られぬのなら意味はない」


 ……と、各々が理由(?)を語った。

 うーん、ここで代表候補生の身体能力を見てみたいと思ったのだが――。


 そう思っていると、妙案というか、参加させる一計を思い付いた――姑息だが。


「そっか……残念だな。 せっかく皆の活躍する姿が見られると思ったのに……。 代表候補生の皆の身体能力で障害物レースを駆け抜ける姿――可愛いと思ったのに……」


 ……俺自身、これはかなり姑息だと思いはするのだが残念ながら陶芸家は手を汚さずに綺麗な器を作ることは出来ない。

 
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