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検索失敗の異世界録
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りません。
 トップ十人に入れば学費、その他もろもろの免除。孤児院で暮らしている私には、これが魅力的でした。

「では、私はこれで失礼します。これからはそういったことにも気を配って武器を選びましょうね?」
「「「はい」」」

 では、私はこれにて失礼・・・

「って、マテやゴラ」

 ・・・駄目ですかね?

「確かに今の話はためになった。そこに礼を言うぜ」
「そうですか。どういたしまして」
「おう。だが、そのこととそいつの件は別だ」

 そういって、リーダーっぽい人はいまだに倒れている人――――よく見たら気絶してますね。――――をあごで指します。

「そうですか・・・このまま穏便に済ませたかったんですけど」
「あんたが行動した時点で無理な話だ」
「それもそうです。では、もう少し行動するとしますか?」

 怪我人は増やしたくなかったのですが、仕方ないですね。
 とりあえず、とうせんぼうしている人を軽く、五メートルほど殴り飛ばします。

「ただし、もう意思を変えるつもりはないですよ?こうすることを選択したのは、あなたたちですから」
「アンタ、まさか・・・ガハッ」
「ちょ、待って、ゴ・・・」

 残りの二人も、衝撃を一切外に出さず、体内にとどめる方法でその場に崩れてもらいます。
 変に騒がれても困りますし。

「はあ・・・まあ、明日の話題には困りませんね。でも、もうこんな話題は何回かした気もしますし・・・」

 今年に入ってからはなかったのですが、去年は多かったんですよね。
 話すたんびに、見た目と中身が違いすぎるからね、といわれます。友達にしては酷いでしょう・・・

 確かに、多少見た目とは違う自覚はありますよ?
 このおっとりしたタレ目とか、身長も低めですし、大人しい子に見えるんでしょうね。
 ん?他にですか?特に話すことはないですよ・・・・胸も小さいですし・・・
 いいんです。きっとまだ育ちますから。まだ見込みはありますよ。これだけは譲れません。

「さて、早く買出しを終えて帰りますか。・・・おや?」

 そう言って荷物を拾い上げたところ、かばんの上に見慣れない手紙が乗っています。
 宛名は・・・『朱羽 葵殿へ』。驚くことに、私宛です。

「いまどき手紙とは・・・いえ、その前にいつ置いたのかを問うべきですかね?」

 でも、まずは買出しとその他もろもろを終えてからですね。



△▼△▼



 さて、やることも終えて自室に戻ってきましたし、例の手紙でも開けるとしますか。
 あ、でもその前に着替えないとですね。ちょっと色々ありまして、せっかく着替えた私服がボロボロです・・・仕方ない、制服でも着ておきましょう。
 さて、やっと手紙が読めます。ど
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