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第01回 書き出し
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インの存在を読者に知らせることです。この先にどんな人が出るかわからないのでは物語の紹介になるとは思えません。少なくとも主要人物が一人もいない序章は成り立たないと私は信じています。
 後者は全体ではなくこの先10話程度の問題です。極端な話、主人公が最初に迎える冒険の目標だけ書いてあれば事足りると思います。例えば最終的に世界を救う英雄がヒロインと一緒に冒険に出るのは買い物かもしれません。これを無理やり英雄譚の序章に仕立てあげようとしたらそれはそれで不味いと思います。


1-2. 導入部カットによるショートカット

 先程述べた通り失敗したり反発を受けたりする書き出しが多々あるのに対して、一様に受け入れられる書き出しのパターンはありません。
 そこで、プロローグを意識しないで最初のストーリーを動かす場面まで飛ばしてしまうという方法を提唱してみます。

(例)よくある話としてのシナリオ展開

トラック事故(テンプレプロローグ)
神様謝罪(主人公スキル作成)
転生(新世界の登場)
幼年期(ヒロインと知り合う)
修行@(主人公スキル強化、ヒロインフラグ@構築)
冒険に出る(書きたいストーリーの開始)
花形騎士の登場(恋愛上のライバル登場、主人公恋愛感情自覚)
模擬戦と敗北(主人公と対立が表面化)
修行A(スキル以外での能力確保)
主人公の告白(ヒロインフラグA構築、ヒロイン恋愛感情自覚)
ヒロインを賭けた決闘(決戦)
勝利(ライバル退場)
ヒロインの返事(恋愛関係の成立)
結婚式(エンディング)

 上の例は一昔前に流行した神様転生モノのプロットもどきです。内容としては主人公が恋敵である優れた騎士を破り、ヒロインの心を掴むものです。前回の5行説明を使用すると以下のようになります。

「目的」:ヒロインを振り向かせる
「理由」:???(未設定:なぜヒロインを好きかが理由になる)
「最大の壁」:花形騎士(ライバル)
「理由」:同じヒロインを好きになり、かつその力が主人公の生まれつきの能力(スキル)を上回っているのをヒロインに見せつけられた(ヒロインが取られる危機を招いた)から
「乗り越える方法」:スキル以外の能力を生み出して再戦する

 この5行(一部未設定)の中には神様転生や修行は主要要素に入っていません。ヒロインを攻略するためにライバルを倒すだけなので、それこそ主人公とヒロイン、ライバルの花形騎士の3人だけいれば話を回すことが出来ます。実は設定とシナリオの中核には関連性がないということも多いのです。

そこで、ここでは「ヒロインと冒険に出る」ことが一番重要であり、他の要素がそれほどではないと仮定して書き出しを作ります。すると転生などと言った嫌われやすい要素を含みつつ記述内容から排除することができま
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