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基本的な書き方
第00回 設定を作る
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ージの確立を妨げる害悪になります。
 重大な理由がない場合は上記のものや「歳をとらない」などという「一般的な設定と容姿を切り離す」特別な設定を構築するのは避けたほうがいいと思われます。読者が人物をイメージする際の妨げになりうるからです。
 もし、そういう方向に調整する場合は「異常」である理由を考えましょう。


 括弧綴じになっている「人種」、「国籍」、「出身地」はそれらが大きな意味を持つ作品の場合のみ意味を持ちます。
 例えばファンタジーでエルフが迫害されているときに人間とエルフの関係を結ぶ場合は難しさを孕みます。両方から迫害されて湖に心中という話はドラクエの背景にさえあったものです。
 一期一会ならまだしも、かつての敵国人はビジネスパートナーや結婚相手としては最悪でしょう。個人的に友人や家族が戦争で死んでいたら尚更です。
 お姫様と勇者の恋愛でも勇者が外国人傭兵では結ばれるのはほぼ不可能ですね。国王としては国家の宝を投げ捨てるわけにはいきませんし、傭兵としても国を敵に回す危険は大きすぎます。
 ですが某ギャルゲーの「神にも悪魔にもなれる凡人」のような場合では殆ど意味を持ちません。本当に必要でなければ考えないで放置しておくことも一つの手段です。


・社会的地位or所属、階級
所属
階級or役職


 その人物がどこに所属しているのか、あるいはフリーランスなのかでできる行動の幅が大幅に変化します。


 例えば商家のお嬢さまでは、親の意向には逆らえなかったり、本人が奔放な冒険には出られないなど、行動範囲に制限がかかりますが、逆に商取引などの冒険者ではどうしようもない規模の事象に資金力から介入することができます。人脈も意外なところまで広がっているかも知れません。
 提督や将軍は個人で戦いに介入することは(ほぼ)できませんが、戦略面に影響を与えることは可能です。
 海軍軍人は内陸数百キロでの戦争には影響力を行使できません。逆もまた然りです。


(商業作品中の例)艦娘「明石」の場合(艦隊これくしょん)
工作艦としての修理・改修技能が高い、戦闘能力はほぼない(実艦艇はむしろ護衛される側だった)
⇒ヒーラーとして(後方で)仲間を支えられる+鍛冶屋の真似事で仲間の武装等の強化可能
⇒戦闘では無力、護衛目標扱い(前線に出してはいけないタイプ)


 このように「できること」「できないこと」がはっきりとしておくと便利ですし、どこかに所属することは必ずこの二者を作ることになります。当然、ストーリーもこの要素に縛られます。
 完全無欠で万能ほど物語から起伏を奪う要素はありません(それを実現してしまったのが某ガンダムのスーパーコーディネーターさんだったりします)。必ず意識して主要人物には「できないことを作り」まし
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