月光校庭のエクスカリバー
第33話
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ることに未練があるので」
「そうですか。と言うことはまだ勧誘の余地はあると・・・」
「ちょっとソーナ!朔夜は私のよ!」
「だから俺はまだ悪魔になる気はないと・・・」
紹介の場が勧誘の場に変わってしまった。
何と言うか、どっちもこの主にしてこの眷属ありと言う感じだ。
「くっ。お前たちよりも俺たちの方が強いんだからな!」
握力勝負を終えた匙は手を軽く押さえながら捨て台詞を言っている。
こっちもひと段落したのか、会長が紅茶を一口飲み言葉を綴る。
「私はこの学園を愛しています。故にこの学園を脅かす者は誰であろうと許しません。この場にいる者たちでも、リアスだろうと同様です」
さすがは生徒会長をしている人だ。本当にこの人は駒王学園を大切に思っているんだろう。
「ルーキーの紹介はこの辺でいいですね。では私たちはこれで失礼します」
「会長―――いえ、ソーナ・シトリーさん・・・シトリ―さま。よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします!」
「これからもよろしくお願いします」
改めて頭を下げて挨拶をする。
イッセーたちからすれば主の友人で、上級悪魔だ。だから改めて挨拶をした。
俺も世話になっている先輩の友人である。だがそれ以上に、特待生である俺は学校運営をしているシトリ―家のお蔭で通えているようなものだ。無礼をするわけにはいかない。
「ええ、よろしくお願いします」
会長は微笑み返したのち、部長に目を向ける。
「球技大会、楽しみね」
「ええ、負けないわよ」
部長と言葉を交わして、匙と共に部室を後にした。
「ふぅ・・・。朔夜知ってたのか?生徒会が悪魔だってこと」
「ああ、気づいてたし部長に確認も取ってたからな」
「教えてくれよ!」
「気付けるようになるためにあえてだ」
実は言い忘れていたことは内緒だ。当時、イッセーはチラシ配りに必死だったし。
「さて、最終ミーティングをするわよ。相手が生徒会だろうと負けないわ!」
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