第三十三話「暗殺者」
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人影どころか、気配もない。
段々と怖くなってきた。冷や汗が出てきた。
すると、通路の向こうに人影が見えた。
ユニは心の底から安堵した。この状況で一人きりは心細すぎる。
「…………ユニ?」
通路の向こうから現れたのは、ソレンスだった。
「ソレンス?なんであなたが!?」
ソレンスは確か第1装甲壁の防衛に行ったはずなのに……なんでここにいるの?
ユニの頭から、安堵が薄れ疑問が浮かんでくる。
「敵の数が予想外に多くてな……怪我人を担いで本部内に逃げ込んだんだ。逃げ込んだはいいが……
どうなってる?なんで兵士が一人もいない?中に入ってから、このフロアだけ人に会えていないんだ……」
「私も……どうなっているの?ソレンス以外の人に、ちゃんと会えないなんて………」
「とにかく、ここを一旦離れよう」
「…………………うん」
ソレンスに会えた安心感で、ユニは気づくことができなかった。
ソレンスの足元に、僅かに黒い煙のようなものが出ていたことに………
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