第5章 今のレイジと記憶のレイジ。そして金髪の少女との出会い
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げで世話焼きのお姉さんにしか見えなくなったよ」
「何を………!!」
「お前はさ、この世界は破壊したいとか言ってたけど本当にそれがお前のしたい事なのか?そもそもお前は誰なんだ?何故この世界の破壊を望むんだ?」
そう言うとスプーンを机に置き、暫く黙るアンネローゼ。
そして………
「レイジ、あなたは今の戦争のやり方になった原因を知っているかしら?」
「ああ。大昔にあった本当の戦争や魔物との戦いがあり、時間が経つにつれて今の戦争になったとか」
「そう、大まかに言えば間違い無いわ。………私はね、この時代の住人じゃないのよ」
「この時代の住人じゃない………?」
「ええ、私はその魔物の戦いで魔族として戦っていた者よ」
「………」
まさかの答えに驚きが止まらなかった。
「その当時、魔王ヴァレリーは私の王、その側近だった私は彼の勇姿が大好きだったわ。でも………」
そう言って昔を思い出すように話出すアンネローゼ。
しかしその顔は先ほどアリシアに向けていた顔とは違い、怒りが湧き出る様だった。
「ヴァレリー様がその時代の勇者と戦い封印されてからは魔王軍は敗北が続き、ついには………」
そう言って空気が重くなる。まあアリシアはマイペースにシチューを飲んでいるが………
「あの時、ヴァレリー様の変化に気がついていれば………あの時、勇者との一騎打ちを認めなければ………」
それは全てIFの話。
今更どうにでも出来る話ではない。
「あなたの言いたい事分かるわ。だけどね、それを変える方法があるとしたら………?」
「変える方法………?」
そう言ってアンリローゼは立ち上がり、近くの棚から古びた手帳を持ち出した。
「これは………?」
「アリシアの母が持っていた手帳よ。これにはこう書かれているわ。『ジュエルシードの力は願いを叶える石、アリシアを生き返らせる為にはもっと………』この先はまだ解読途中と古すぎて分からないけど………」
「まさか………!!」
「そう、彼女は死んだアリシアを生き返らせようとしていたのよ。そしてその願いはかなった。そして幸運にもジュエルシードは9つ残っていた。私もこうすれば………だけどね、足りないのよ9つだけじゃ。」
「なら無理じゃないか」
「いいえ、方法はあるわ。………だけどここから先は貴方がこっちの味方になってくれたらね。とにかく私はこの世界を破壊するわ、過去を変える事によって………」
そんなやり方が………
「しかしだったらあの襲ってきた魔物にあった青い宝石は何だ?そのジュエルシードを使ったのか?」
「いいえ、ジュエルシードに似せて作った鉱石よ。メタライトと言って輝力を吸収し蓄える事が出来る。それを加工して輝力を暴走させるようにしたのがあの青い宝石」
「………だが
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