第一幕 困っている先生その八
[8]前話 [2]次話
「オーストラリアはどうかな」
「先生泳げるの?」
「体育は苦手だよ」
こうダブダブに答えます。
「それはね」
「そうよね」
「うん、それにオーストラリアも騒がしいかな」
「じゃあニュージーランドは?」
今度はトートーが言ってきました。
「あの国にする?」
「いいかもね、羊の治療も出来るから」
「羊が一杯いる国だからね」
「それならいけるかな」
「カナダは?」
ガブガブはこの国はどうかと尋ねました。
「あの国は」
「寒くないかな」
「ストーブをつければいいじゃない」
「それはそうだけれどね」
どうもカナダは、と言う先生でした。
「人も少なそうだし」
「広い割にだね」
「中国なら人は多いよ」
チーチーはこの国を出しました。
「あそこはどうかな」
「いや、多過ぎて人ごみが」
先生の苦手なそれがあってというのです。
「あまりね」
「中国もなんだ」
「ニュージーランドかな、やっぱり」
先生は移住するのならその国にしようかと考えだしました。
「そうしようかな」
「そうだね、それじゃあね」
「このままイギリスで仕事がないとね」
「ニュージーランドに移住しよう」
「そうしよう」
「早いうちに決めた方がいいね」
先生は今日も患者のいないことからこう考えたのでした。
「そうしようか」
「その方がいいね」
ホワイティーはこう答えました。
「今はね」
「さもないと本当に食べられなくなるから」
「生活保護は最後の最後よね」
「それ位なら移住するから」
その移住先で仕事をするというのです。
「何処かの国でね」
「ニュージーランドだね」
「そこだね」
「あの国だね」
動物達も先生の言葉に応えます、そうしたお話をしてでした。
先生はこれからのことを真剣に考えました、それでなのでいsた。
とりあえずは診察時間までは誰か来ることを待つことにしました、その中でダブダブにこう言いました。
「今日の晩御飯は何がいいかな」
「スープはどう?」
「スープだね」
「そう、人参と玉葱のコンソメね」
そのスープにしてはどうかというのです。
「それと残った人参と玉葱を茹でて」
「ボイルドベジタブルだね」
「後は鶏肉もね」
「それだね」
「コールドチキンを自分で作ってね」
ダブダブはコールドチキンについてはこう言いました。
「買ったら高くつくから」
「世知辛いね」
「お金がないから仕方ないのよ」
ダブダブは家計を預かる身として無駄使いを避けるべきだと主張します。
「今はね」
「本当にそれに尽きるね」
「節約しましょう」
また言うダブダブでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ