第九話 『悪鬼邪神の村』
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『ここからナツ目線でいきます。』
俺達は今ココナッツ村の門の前にいる。
ナ「行くぞーっ!!」
リ「あんまりはしゃがないで下さいね。あくまでも、皆さんは五十年ぶりに訪れた旅人とゆう設定なんですから。」
あ、すっかり忘れてたぜ。気を取り直して、俺達は初めてココナッツ村に訪れた旅人のように辺りをきょろきょろ見回しながら村に潜入した。村人たちは俺達を見ると目を見開いてその場に立ち竦んでいた。中には手に持っていた水の入った桶や木の実が大量に入った籠を落とす人もいた。
村1「そ、そそ、村長ォォォッ!!シオン村長ォォォォォッ!!!」
村人の一人がものすごい速さで村長を呼びに行った。村長はすぐに現れて、俺達の目の前まで来ると、
シ「お主等、いったい何奴じゃ。」
茶色がかった小さな目をめいいっぱい広げる。が、やっぱりちっちぇ〜。
ナ「俺たち、ココナッツ村のじゃもがっ!」
後ろからグレイに口を塞がれる。
グ「通りすがりの旅人だ。」
ハ「あい。おいら達を、一晩この村に泊めてくれないかな?」
ハッピーの言葉で村の人たちはざわついて、お互い顔を見合わせたり小声で何か言っている。その間にグレイが俺の口を塞いだまま耳元で、
グ「バカ!リメンが言ってただろ。俺達は今ここに来たばかりの旅人のふりをするんだよ。」
ハ「『邪神』の事を言ったら、変に思われて何されるか分からないんだよ。」
そ、そうだった・・・気をつけねぇとな。すると、村の村長が、
シ「お主等、この村の事について何か知っておるか?」
村長も含めて、村人が疑わしそうな目で俺たちを見る。
グ「いや、ここに来たのは初めてだ。ここは何て言う村なんだ?」
村2「ここはココナッツ村と言う村よ。」
ハ「ココナッツ?美味しそうな名前だけど、初めて聞いた村だよ。」
ナ「お、俺達、ずっと旅してきたから疲れたんだ。一晩だけでいい。この村に泊めてくんねぇか?」
俺もグレイとハッピーの演技に合わせて言う。すると、村人たちの顔が優しそうな表情になった。
シ「そうですかそうですか。ささ、歩き疲れた事でしょう。こんな村でよろしかったら、どうぞゆっくりして行って下さい。ワシはココナッツ村の村長、シオンと申します。」
ナ「俺はナツだ。よろしくな。」
ハ「ハッピーです。」
グ「グレイだ。一晩よろしく頼むぜ。」
シ「では、宿に案内致しましょう。」
俺達はシオンの後に続いて一晩泊めてくれる宿に向かった。宿
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