第九話 『悪鬼邪神の村』
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青年が訪れたのです。久々に村に立ち寄った客人だったので、当時のココナッツ村の村人たちはその青年を歓迎しました。ですが、その青年の招待は当時恐れられていた災いを次々に齎す神、『邪神』だったんです。『邪神』はココナッツ村に住みついてしまったんです。ですが、『邪神』は日の光が苦手で昼間は姿を現しません。が、夜になると『邪神』は活発に動き出し、村人の体に取り憑き、ココナッツ村に災いをもたらすんです。その時からココナッツ村は『悪鬼邪神の村』と呼ばれ続けているのです。」
たぶん、この話を聞いてナツとグレイもおいらと同じ事を思っていると思う。
・・ゲームなのにすごい設定・・・
ってね。
ナ「んで、俺たちは何をすればいいんだ?」
リ「ここで一つ目の試練ですっ!!」
いつの間にか、リメンの手の中に一枚の茶色く薄汚れた和紙が握られていた。グレイがリメンから和紙を受け取って開くと、墨で文字が書かれていた。
グ「RFG『悪鬼邪神の村』、一つ目の試練。」
ナ「ココナッツ村に潜入しろ。」
な、何か、難しそうだな・・・
リ「RFG内で、皆さんは五十年ぶりにココナッツ村に立ち寄った旅人の設定です。『邪神』の事や『悪鬼邪神の村』の事は知らないつもりでいて下さい。それと、ハッピーさんの背中にあるその赤い風呂敷・・・」
ハ「これ?」
リメンがおいらが背負っている赤い風呂敷を指差す。グレイがおいらの背中から赤い風呂敷を取ると風呂敷の中を開けた。風呂敷に包まれていたものは蓋の付いた小さなガラスの小瓶。
リ「それは『邪神』を封じる事が出来る『邪封瓶』です。『邪神』を封じる時、この瓶の蓋を開けて『邪神』を封じて下さい。」
『邪封瓶』は使う時までおいらが持っている事にした。落とさないように気をつけないと・・・!おいらは『邪封瓶』を慎重に風呂敷に包み、慎重に背中に背負う。
リ「後、僕は常に皆さんの傍で案内役をさせて頂きます。が、ココナッツ村の人たちには僕の姿は一切見えません。困った事があったら、僕か村人たちに聞いて下さい。以上で、RFG『悪鬼邪神の村』のルール説明を終わりますが、よろしいでしょうか?」
ナツは炎を纏った右手の拳を広げた左手の平にぶつける。バスッと音がする。
ナ「あぁ。十分だ。」
グ「面白くなってきたじゃねぇか。」
ハ「あいっ!!」
おいらたち、すっかりRFGに燃えてるよ。
リ「それでは、RFG『悪鬼邪神の村』・・・スタートですっ!!」
リメンが空に向かって指をパチンッと鳴らした。
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