第九話 『悪鬼邪神の村』
[1/9]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
おいらとナツとグレイは空想の世界の入り口、『始まりの門』を潜った。するとそこは・・・
ナ&グ「うぉ〜!!」
ハ「うわぁ〜!!」
空が『始まりの門』のように虹色に光り輝いていたんだ。おいら達が立っているのは小高い丘の上。丘の下には小さな村が見えた。
ナ「あの村に行ってみよーぜ!」
グ「だな。ん?おいナツ、何だその服?」
ナ「はっ?お前こそ何だよその服は?」
よく見ると、おいら達の服装は『始まりの門』を潜る前と違っていた。ナツは少しボロボロの灰色の服に薄汚れた黄土色のズボン、茶色いサンダル姿。首にはイグニールから貰った鱗柄のマフラーもちゃんとある。グレイはカーキ色の服にギルダーツが羽織っているのと似た黒いローブに、薄汚れた藍色のズボンに黒いブーツ。おいらはなぜか赤い風呂敷を背負っていた。風呂敷の中に何か入ってる。何だろう?おいらが風呂敷を背中から下ろして中を見てみようとすると、
?「ストーーーーーップッ!!!」
ナ&ハ&グ「!!?」
声のした方に目をやると、丘のふもとからすごい砂煙が上がっている。
ハ「誰かがこっちに向かってものすごい速さで走ってるっ!?」
ナ「何だあいつ?」
すると、砂煙を巻き上げながらおいら達のいる丘の上まで来ると急ブレーキをして止まった。
?「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
走って来たせいか、息がすごい荒い。しばらく呼吸を整えると、おいら達の方に顔を上げて、
リ「RFG『悪鬼邪神の村』の挑戦者の方々ですね?お待ちしておりました。僕は『悪鬼邪神の村』の案内役のリメンと言います。よろしくお願いします。」
リメンは黒に近い紫色の髪の毛と瞳に、白いマントを羽織っている。胸には楕円形の形をした紫色のペンダントを付けている。
グ「『悪鬼邪神の村』?」
リ「皆さんが挑戦するRFGのステージ名です。今から少し『悪鬼邪神』の事とステージ上での幾つかのルールを説明しますね。」
リメンはそう言うと、一度丘の下に見える小さな村を指差して、
リ「あれが、このRFGのステージ、『悪鬼邪神の村』です。」
ナ「どう見ても普通の村にしか見えねぇけど・・・?」
ハ「あい。すごく平和そうな村だよ。」
だって、村にいる人たち、すごく楽しそうだもん。
リ「あの村の本当の名はココナッツ村。見てのとおり、とても平和な村なんです。でも、平和なのは昼間だけ。夜になると、ココナッツ村は『災いの村』になってしまうのです。」
グ「夜に・・・?」
リ「五十年程前、ココナッツ村に一人の
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ