第2話 出発(スタート)
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「チョリーッス。ダンテが集合時間ギリギリなんて珍しいな !」
「遅ぇんだよ !」
「まぁ、用意に時間がかかっちゃって…」
「みんな揃ったね。よし、湯の国へ向けて出発 !」
悪夢を見て寝過ごしたなんて言えないダンテ属するヤマト第九班が全員揃ったところで4人は湯の国へ向けて大門をくぐろうとするが、ダンテはもう一つのグループを目にする。そのメンバーは全員見覚えがあった。
「出発―っ !!」
まるで木の葉の里全体に響いているんじゃないかくらいの大声でそう叫んだのは黄色っぽい髪色をした少年。木の葉の者ならその少年を知らないわけがないだろうというくらい有名な少年である。好きなものや事はラーメンと悪戯をすること。木の葉の意外性NO.1の下忍、うずまきナルトとは彼の事である。ナルトは遭遇したグループのメンバーの中でもダンテを指さして、
「なぁ ! あいつって…」
「あぁ…、あの子もサスケと同じうちは一族の忍、うちはダンテだよ」
「(まぁあいつはサスケとはあらゆる面で異なるが)」
ナルト属する第七班の上忍、はたけカカシが淡々と答える。
「ナルト ! アンタったら本当に何も知らないのね ! ダンテ君は今年のNo.2ルーキーじゃない ! しかも、女の子からの評判もいいんだから ! 思わず守ってあげたくなっちゃう男子みたいな ! でも、サスケ君にはかなわないけどねェ〜」
「へぇーんだ ! 何が思わず守ってあげたくなっちゃう男子だ ! 男が女の子に守られてどうするんだってばよ〜 ! おい、ダンテ !」
「(確かあの子って、意外性No.1で知られる、うずまきナルト君だったかな…)」
「なんだい、ナルト君」
「いつか、お前もサスケも、俺が火影になってギャフンといわせてやるからなー !」
この一言には聞き覚えがあった。
アカデミー時代、習った術の一つもまともに扱えなかったナルトがよく口にしていたことであった。周囲からは無理だと嘲笑われながらも自分は絶対に火影になるという発言をダンテは聞いた覚えがあった。その時にどこかナルトに自分を重ねていたのも覚えている。そう、ダンテにも、目標とするもの、正しくは人がいるのだ。いつか自分がその目標とする人を超えられたら…。
「火影…か…」
「そうだってばよ ! 」
「僕にも…、目標とする人達がいるんだ…。将来の夢はその人達を超える忍になること」
「ほーぅ、でも、火影にはかなわないってばよ !」
「僕の目標は火影になることではないんだ…」
「ふーん…。んま、お互いそれぞれの目標目指して、修行に任務を積み重ねようぜ !」
「う、うん。そうだね…」
「じゃ、本当に出発するってばよー !」
ナルトとダンテはそれぞれの目標に
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