暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6遥々来たよ海鳴温泉〜Enjoy it〜
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「レイジングハートっ!」
≪Divine Shooter≫
「シューット!」
私とあの子の魔力弾が交差する。お互いに迫って来る魔力弾を、空に上がることで回避する。まずは距離を置くための攻撃だったけど・・・.
(うまくいったのかな・・・?)
シャルちゃんの助言を思い出す。
――いい? なのは。あの黒い子は機動力がすごいわ。近接戦の技術もなのは以上よ。でも、その反面防御力がないわ。だから一撃必殺とまではいかないまでも、あなたの砲撃でかなりのダメージを与えることが出来ると思う――
らしい。でも向こうは速さに特化しているから、何もしない状態では当てられない。それなら当てることが出来る状況へと持っていけばいい、とのこと。そこで私に提示されたのが、誘導弾による相手のかく乱、誘導、そして足止め。
――なのはは射撃の誘導制御がすごいんだ。シューターで相手を翻弄して、その最中に砲撃を当ててやれば、おそらく勝てるわ――
前のゼフィちゃんとの戦いで、シャルちゃんと一緒にしたようなことを今度は私ひとりで行う。そのために、模擬戦と称してシャルちゃんが的となってくれた。
(全部避けきられたうえに反撃されたけど・・・)
そして最も重要なのは、決して接近されないこと。正直な話、私はあまり運動は得意な方じゃない(涙)。そんな私が接近戦に持ち込まれたら絶対に負ける、って言われた。それに反論できないから黙って頷いた。
「もう1回お願い、レイジングハート!」
≪Divine Shooter≫
今撃てるだけの誘導弾で、あの子を取り囲む。もう少しで包囲網が完成する。だから「レイジングハート・・・!」決め技の砲撃魔法、ディバインバスターを準備する。あの子も何かすごい魔法を使うみたいで、「バルディッシュ、いくよ」魔力が膨れ上がった。お互いへデバイスの先端を向けて・・・
「ディバイン・・・バスタァァーーーッ!」
「サンダー・・・スマッシャァァーーーッ!」
私とあの子の砲撃が同時に放たれる。
†††Sideなのは⇒シャルロッテ†††
「ふふ。なのは、きちんと私が言ったこと守ってるみたいだわ」
「余所見をしている暇があるのか?」
「少しはいいでしょう? ほら、あなたのパートナーが結構苦戦してるわよ?」
「フェイトがあの程度の策で負けるとでも思っているのか?」
私とルシルは木々が生い茂る森の中、全力で走っている。こんな場所では刀身の長い“キルシュブリューテ”は使い難いから出してはいない。そこで今使っているのは私のもう1つの相棒、“ゼーゲン”。祝福の意味を持つナイフだ。ナイフと思って侮るなかれ。刀剣類である以上、私の魔術を乗せることが可能だ。
――
風牙真空刃
(
レーレ
)
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