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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第57話 悪夢の仕事
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。疑いたくも無かった。爺やと呼ぶ相手を疑いたくなかったんだ。だけど、ウチの所長と綺堂は、よく一緒にいるから……、どうしても言えなかった。
少しでもバレる危険性があるなら回避する事には越した事は無いし、何より自分なら何とかできる。自分とサニーの2人なら何とかできるって思っていたんだ。
だけど。
「……話も着々と進んでさ、そして、ある程度信頼出来たと思って、打ち明けたんだ。今回の事……。皆驚いていたけど、皆 賛同してくれたよ。そして、仲間たちと実際に会う約束もした。だけど……そこで会ったのは良く知る人だったよ。……オレがいた施設の所長とサニーがいた施設の所長。そしてその後ろに、多分無関係を装って集っていた仲間達、いや、オレ達が勝手に仲間と
思っていた奴ら
(
・・・・・・・
)
がいたんだ」
「ッ………」
リュウキのその言葉は一番重く、暗いものだった。
そして、同時にレイナはわかった気がしたんだ。
なぜ、リュウキが一人を好むのか、どうして、頑なにソロを貫くのか。どうして、時折ギルドの皆を見て……悲しそうな顔をするのか。なのに、どうしてギルドに誘われても入らないのか。
そして、フードを被って自分を偽ろうとするのか。全ては、その過去に繋がっているんだ。
『……仲間が信じられない』
それは、彼の脳裏に刻まれてしまった。
「……これでも、大分変わったと思うんだけどな。キリトとも、パーティを組んだ時もあるし、……BOSS攻略でもそう。オレは結構参加しているだろう? 別に問題ない」
リュウキは、レイナに笑って聞かせる。
レイナの表情から、何を考えているのか、リュウキは大体理解出来ていた様だ。
でも レイナには、その表情は、ただ無理に笑顔を作っている様にしか見えなかった。
「でも当時オレは……、とても驚いたよ。何故なら、全部……全部ばれていたんだから。かなり慎重にしていたつもりだったんだけど……。ネットワーク上では兎も角、子供が大人に隠し事なんて、直ぐバレるんだって思い知らされた」
リュウキは……更に表情を暗めた。同時に後悔の念も醸し出していた。
「……当然さ、連れ戻されたよ。内容を知った時点で、粛清の可能性もあったと思うけど、オレ達の能力がそれ程必要だったらしい。……完全に監視された。……メールのやり取りとかも全部。だけど、所々穴はあってさ、……少しなら サニーと話せたけれど……。連中のサニーの方への仕打ち。それが酷かったらしいんだ」
全体的に、リュウキの能力より、サニーは少し劣っていた。だからか、必要以上に制裁を加えていたらしいんだ。
例え、サニーが《壊れてしまっても》リュウキはいると考えていた様だ。そんな絶望的な状況だったけど、サニーは、必死に抗った。
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